塩見岳山行記録

塩見岳山行記録

〇期日:2014年12月27日~30日

〇メンバ:ハギ(CL、記)、ケンタ(SL)、アベ、カト、つかみ、あず

〇行程

<27日>塩川コース林道車止め(12:05)~塩川小屋(12:50)~尾根取付~豊口山分岐(18:03)~三伏小屋(19:00)

<28日>三伏小屋(5:40)~本谷山(8:12)~塩見小屋(12:02/12:10)~天狗岩基部(12:37)~塩見小屋(13:04/13:20)~三伏小屋(17:20)

<29日>停滞

<30日>三伏小屋(6:30)~塩川小屋(9:36)~林道手前のうどん屋前(11:15)

〇記録

【はじめに】

去年、同時期の朝発二泊三日で果たせなかった塩見。ケンタさんがリベンジを考えているという。会の記録を読んで、行ってみたいと思っていた。たまたま今年の冬合宿担当だったので、一緒にできないものかと打診したらば、快くOKを頂いた。

去年の撤退を踏まえ、ケンタさんから提案されたのは無理なく登頂を狙える朝発三泊四日行程(27…塩川側からの尾根取付き泊、28…本谷山近くにBC設営、29…塩見ピストン、30…下山)、勿論大賛成。

しかし登頂予定日の29日がよりにもよって確定的な悪天候の予報!!まだ28の方が天候条件的には登頂の可能性がある。ケンタさんと協議し、強行軍予定を念頭に入れて欲しいと二日前にメンバにお願いした。

【27日】

カトさんが手配してくれた高速バスに乗り込む。回数券利用で片道400円安い。渋滞もなく松川バス停へ、予約していた丸茂タクシーへすんなり接続。

雪もあまりなく、車止めチェーンが張ってある手前の駐車スペースまで上がってもらえた。名古屋ナンバーの自家用車が二台あり。

しばらくいくと塩川ルートは徒歩もダメと、大鹿村役場が言っている原因たる崩壊地。数メートル直上してからトラバースする。頭上から豪快に崩壊しており、上を気にしつつそそくさと通過した。

休業中の塩川小屋の下から、沢沿いの登山道に入っていく。何度も沢を渡り返すのだが、回数は記憶が曖昧。

鉄製の未だしっかりした橋の後、(渡り返し)いつ崩壊してもおかしくない感じの木橋を渡り、(渡り返し)右岸側尾根トラバースの道をいく。沢床へ下降、(渡り返し)左岸の道を奥へ奥へ進んだ所が尾根取付き点だった。

トレースが最初、尾根をちょっと回りこむ感じで上方に続いている。トレースがあるからそうと分かったが、道標も目印も見当たらず、トレースない時は取付点は慎重に地図を読んでいかないと…という感じ。

本来の計画ならここで一日目は終了だったが、明日の晴天アタックのために先に進む。

ここからは、とにかく三伏峠まで登り一辺倒。ひたすら登る。

(01_急登が続きます.JPG)

 

急登が続きます
急登が続きます

暗くなってからようやく鳥倉からのルートと合流(標識あり)、ヘッデンの明かりの届く限り鳥倉ルートは全くのノートレースだった。

急登に堪え、19時ようやく三伏峠到着。アベさんのお疲れさまビール、カトさんの豚しゃぶを美味しく頂く。水を作ったりで寝るときは22:30頃だったか。明日の早起きはツライと思いながら就寝。

【28日】

5:30過ぎ出発。冬期小屋前で準備しているパーティは、塩川で見た名古屋ナンバー二台の8人組だった。ここまでのラッセルのお礼を言い、頑張りましょうね!!とエールを交わす。

しかし、直後から行き先の道がトレース無しで分からない。うろうろして、ようやく進むべき道を定めた。ケンタさんに暗い内はトップ固定でお願いする。わかんで脛くらい。

三伏山付近は樹林が切れ、視界良好で気持ち良かった。行く手が見える。見るからに遠い…行けるだろうか?

本谷山から権右衛門山へ向かう道がわかりにくい。思えば夏道は尾根(権右衛門山に続く回り込む感じの稜線)通しなので、トレースなしの行く手の見た目が面倒そうでも、尾根をひたすら外さない意識で進めばよかった。手前の谷に向かって下降しかけてしまい、途中で地図を確認し左へトラバースする…反省。

権右衛門山手前から名古屋パーティが先行、途中で交代。

いよいよ塩見小屋に向けての尾根登行に切り替わる所で、またテープが途切れて道を見失う。地図を確認し、尾根に乗るのに楽そうな所を。ここでまた、名古屋隊と交代。

その後は着実に森林限界へ導かれる。雪が固くなってきたので平になった所でわかんを外し、小屋手前のちょっとした岩雪のミックス坂を越えれば、綺麗な稜線の先に、岩岩した塩見岳がどーんとそびえていた。

塩見小屋到着。アベさんとカトさんは、ここから引き返すという。「若い(??)皆は、行けるとこまで行ってみても」のアベさんの言葉に後押しされ出発。

(02_森林限界まであと少し.JPG)

森林限界まであと少し
森林限界まであと少し
03_塩見小屋へ向かう、奥は塩見岳
塩見小屋へ向かう、奥は塩見岳

もう時間押しで、帰りの長さも考えると登頂は難しい。それでも、時間の許す限りもうちょっと上の景色を見てみたい。13時を目安に塩見小屋に戻ってくることを約束してお二人と別れ、四人で今回の最高到達点を目指す。アイゼンがよく効いて気持ちの良い斜面、次第に斜度が増す。

ふと見上げれば天狗岩の岩稜下部にスックと立つ黒い影を発見、カモシカだ!!しばらく我々を身じろぎもせずじーっと見ていたが、こちらが到着する前に器用にかつ慎重に岩から降りて、向こう側に見えなくなった。こんな所にまで上がってくるなんて。カモシカスゴイ!

04_天狗岩下部にカモシカが
天狗岩下部にカモシカが
05_天狗岩基部にて
天狗岩基部にて

天狗岩のトラバースが始まる所はちょっとした平地になっている。時間は12:40、ここでタイムアップ。もし今が、11:00だったらなぁ。

晴れ渡っていた空に灰色の雲が出始めたのでそそくさと写真を撮り、下降。

名古屋隊も塩見小屋で休憩して引き返していた。長い復路が始まった。

トレースがあるので迷うことはないし、踏跡があるとないに比べれば、やはり、足運びは軽い。

とはいえ下山といいつつ、二つの山を登り返していかなければ三伏峠のテントに帰れないのが恨めしい。途中からつかみさんが先頭になり、いいペースで引っ張ってくれた。天気は確実に下り坂に向かっている、風とガスが出てきて早く帰りたいのは山々だが、足が思うように上がらない、もー疲れた。三伏山手前でヘッデンを出す。

アベさんカトさんの明るい声に迎えられ、テントから差し出された大食器になみなみと満たされた、激甘・熱々ミルクティー。回し飲んで、生き返った。用事は済んだが、明日は下山せずノンビリ沈澱日に決定。

【29日】

雪は降り続いている。朝には20~30センチ積もっていて、先んじてトイレに起きたあずちゃんが除雪してくれた。9時過ぎまで寝てゆっくり起き出し、ブランチ。

タクシー会社に連絡を入れると、鳥倉ルートは道がカリカリに凍結してチェーンでも上がれるか怪しいので、配車は塩川にして貰えないかとのことだったので了承した。

お昼からアルコール解禁、夕方まで延々と宴会。アベさんからのツマミが昨日の鴨肉塊に終わらず次々と放出される。ケンタさんのハム塊入りシチューも完食、しかし腹が重くて仰向けに寝れない。

【30日】

雪の中、撤収出発。高度を下げていくに比例して天候は回復していく、でも来た道はどんより重い雲が立ち込めており、回復が遅れているようだ。

タクシーは13時に予約したが、下山はサクサクと捗り早めに着いてしまった。待ってるの苦痛だし、この辺は携帯繋がらないしで、林道歩きを続けて除雪がされている集落奥まで歩き、身支度を整えてタクシーを待つ。12:30前には来てくれたので助かった。

タクシーの運転手さんオススメの望岳荘に行き、風呂と宴会。

16:36松川発の高速バスの予約をとってからタクシー会社に連絡して再びピックアップされ(ザックはタクシーに預けたままにして頂けたのだった、楽チン)、八つ合宿連投のために単独茅野に向かうカトさんを伊那大島駅で下ろし、他5名は高速バスの人となった(日付が変わっても高速バスから解放されないことになるとは、まだ誰も知らない)。

天気さえよければ。最初の計画通りならラッセル付きでも登頂できたのでは。と思うのだけど…それでも満足感のある合宿だった。ありがとうございました。でも、やっぱり冬期の登頂、果たしたいですね。。

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【感想】

○ケンタ

(個人の感想)

1日目はトレースはあったが、2日目はトレースがなく、道を探しながらの行動であったため、昨年よりも条件は厳しかったといえます。そんな中で、昨年よりも先へ進めたので、私個人としては満足のいく山行でした。一方で、体力的にバテバテになってしまい、塩見岳直下の急登では満足に登れず課題の残る部分もありました。そんな中、皆様から食べ物や飲み物を分けていただくことで何とか、帰ってくることができました。本当にありがとうございました。

(山行メモ)

1日目

・1日を通してトレースがついていたので、歩きやすかった。先行していたのは名古屋から来ていたパーティー。

・塩川小屋までは崩壊箇所が2カ所あり、そのうち最初に出てきた箇所が崩壊規模が大きく、慎重に歩くことになった。

・塩川小屋から尾根取付き点までは、沢を何度か渡ることになったが、そのときに濡れた部分が凍ってしまい、アイゼンをつけるのに難儀した。

・三伏峠までは、ひたすらの登り。行動時間は昨年の方が長かったが、今回の行動の方がきつかった。テントを張ったら早々に寝る。

2日目

・4時起床。5時半の出発。暗い中の出発だったが、名古屋のパーティーは準備中で我々が先行することとなった。トレースはなく、道を探すのに苦労をする。所々で道を誤ったが、ハギさんが絶えず地図とコンパスを駆使して、方向を示してくれるのはありがたかった。

・本谷山に着く前には、空は明るくなる。雪が着いた稜線はきれいで、遠くの塩見岳は堂々としている。

・本谷山を超え、権右衛門山をトラバースするルートに入る前に、道に迷う。雪に足が埋まり、なかなか先へ進めない。わかんをつけていると、特に脱出に苦労する。トラバースに入ると一部名古屋のパーティーが先行するが、途中でまた我々が先行することになる。名古屋のパーティーは、若い人1人のみがラッセルしている様子。

・権右衛門山と塩見岳のコルのところで休憩を入れていると、再び名古屋のパーティーが先行トレースを付けてくれる。塩見岳の稜線への登りはきつかった。

・昨年たどり着けなかった塩見小屋に到着したときには、自分の中でのモチベーションが保てなくなってしまった。ここで阿部さんと加藤さんと別れて、4人で先へ進むことになった。(私はここで残りたいと言いそうになりました。)

・天狗岩へ向けての行程は、雪が締まり、アイゼンがよく効いた。そんな中をハギさん、アズさん、ツカミさんは快調に高度を上げていく。特にハギさんのつま先立ちで高度を上げる姿は格好良かった。

・そんな時、天狗岩の上にカモシカの姿が。一匹のみ、岩の上にすくと立って、こちらを眺めている。その姿は凜として美しかった。・天狗岩の下あたりで、タイムアップ。引き返すことになる。

・帰りの道もきつく、本谷山に着く前にあたりは暗くなり、風も強くなった。這々の体でテン場に戻った感じ。

3日目

・9時くらいに起床(?)。ひたすら宴会。ただお酒を飲み始めるまでの時間は長かった。

4日目

・4時半起床、6時半出発。快調に高度を下げ、予定よりも早く下山。温泉に入って、くりん豚ソースカツ丼をいただく。美味。帰りのバスでは渋滞に巻き込まれる。

○アベ

独身時代に冬の塩見岳に登っているのですが、記憶は当てにならないとつくづく感じました。

限られた日数と悪天の条件下であったことを考えると、精一杯のことは出来たのではないでしょうか。

塩見岳の頂上は遠かった。あと2時間早かったら・・・

帰りのバスは自宅まで2日間を要してさらに遠かった。あと2時間早かったら・・・

○つかみ

去年に引き続き二度目の塩見岳。

昨年よりも更に辛かった。

トレースがなく、ラッセル付きのルート。

へとへとになりながら塩見小屋に到着。

既にタイムアップ。今年もまた頂上到達は断念。

しかし、許されるわずかな時間・・更に進んでゆく。

行き先の岩の頂に一匹のカモシカが姿を現した。

身動きが止まってしまう。

時よりカモシカに遭遇するが、この凛としたカモシカは別格。

忘れることが出来ぬほど、格好よかった。

そんなカモシカに見守られ、天狗岩下に到着。

この日、最も塩見岳頂上に近づいた四人となった。

何故だろう。登頂達成していないのに、充実している。

倒れ込みそうなほど辛かったのに、過ぎ去ると塩見が愛しい。

また、今年も足を運ぶ予感がする。

その際には、あの岩辺りで、あのカモシカのようになりたい・・。

なにはともあれ、先輩をはじ皆様のお陰です。

ありがとうございました。

○あず

富士山での雪上訓練から早二週間、人生で初めての本格的な雪山登りとなりました。

登山道に入る前から林道で滑ったり、その後も沢にドボンしたりアイゼンでヤッケを破ったりと、初心者丸出しでのスタートで、これからどうなることやらと心配ばかりでしたが、先輩方のアドバイスや気遣いで何とか帰ってくることが出来ました。

残念ながら塩見岳の山頂を踏むことは叶いませんでしたが、雪で埋もれた美しい森林や、圧倒される様な岩壁など、たくさんの感動を味わうことが出来、大変満足しています。

パーティの皆様、4日間ありがとうございました。

以上

仙丈ヶ岳山行報告

南アルプス 仙丈ケ岳

【山行日】2014年12月27日~29日(2泊3日)

【メンバー】こば(L記)、エビ、

【行程】

12月27日 集合御茶ノ水(5:00)-戸台駐車場(9:00)-北沢峠長衛小屋(2:30)

12月28日 長衛小屋(5:30)-小仙丈ケ岳(9:00)-仙丈ケ岳(10:20)-長衛小屋(12:30)

12月29日 長衛小屋(6:00)-戸台駐車場(9:30)

【記録】

12月27日(晴れ)

これまで連日晴天が続いていたため、戸台の駐車場までは雪もほとんどなく順調。駐車場には管理人がいて計画書の提出を求められる。29日は低気圧の通過が予想され荒れ模様となるため、29日はどうするか聞かれた。朝悪天なら下山する旨答え出発した。

歩き始めはさほど雪は多くなく、むしろ河原が歩きにくい。何度か徒渉を繰り返しながら目の前にそびえる甲斐駒ケ岳に向かって歩みを進める。途中11:00頃角兵衛沢出合で休憩。ここは鋸岳へのアプローチ。4人くらいのパーティーが装備を整えていた。

 

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駒ヶ岳に向かって戸台川を歩く

12時前に丹渓山荘。八丁坂の登りとなる。森の中の急登でつづら折りの雪道を喘ぎながら登ると一時なだらかになり、また急登を詰め上げると大平山荘に出る。ここからはもうひと頑張りで北沢峠へ。峠を越したところの長衛小屋にテントをはる。水はテンバ脇を流れる北沢の水が使える。ただし上部に仙水小屋があるので念のため煮沸を忘れずに。ビール350mlは500円。生ビール大900円。おでんは鍋を持って行って自分で温めると400円。でテンバは1人500円。

2 テンバ
テンバ

12月28日(晴れのち雪)

計画では28日駒ヶ岳、29日仙丈ケ岳の予定であったが、29日の低気圧通過は確定的。エビちゃんが登ったことのない仙丈をターゲットとすることに決定。

朝から快晴で満天の星。4時起床。5時半出発。ヘッデンをつけ、林道わきの小さな橋を渡って登山道に取りつく。二合目までのショートカット道だが最初のうちは結構な急登。目覚めきっていない体には結構きつい。二合目でこもれび山荘からの道に合流する。しばらく上るとだんだん空が明るくなってくる。振り返ると駒ヶ岳とアサヨ峰のシルエットが見える。日が登るにしたがって徐々に表情を変えていく。写真には上手く取れなかったが、ピンクに染まるモルゲンロートの駒ヶ岳を見ることが出来た。

<写真2>

8時ごろ森林限界を越える。振り向くと駒ヶ岳が大きくそびえる。さすがに稜線に出ると風が出始める。雪はクラストしてアイゼンが良く効く。小仙丈下の急斜面にアイゼンを突き刺しながら登る。小仙丈に出るとようやく仙丈ケ岳が目の前に現れる。北側をスプーンでそぎ落としたような仙丈カールを纏う優雅な姿に一時目を奪われる。

<写真3,4>

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駒ヶ岳が赤く染まる
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森林限界を越えて

小仙丈からは快適な稜線漫歩。北岳を始めとした南アルプスから富士山、八ヶ岳、北アルプスや頸城の山々、仙丈の右奥には噴煙を上げる御嶽や中央アルプスまで望める。風もさほど強くなく、場所によっては無風。温かい太陽を浴びながら仙丈を目指す。一時間も登ると藪沢カールが望めるようになる。藪沢カールをいくつかのピークが取り囲む。その一番奥が仙丈ケ岳。手前のピークを巻くために、藪沢側のクラストした斜面にアイゼンを効かせながらトラバースしていく。落ちたらそのまま下まで行ってしまう斜面と時々強く吹き付ける風に少しビビりながら進んでいく。そしてついに頂上。時計は10時20分。

5 小仙丈から仙丈へ向かう
小仙丈から仙丈へ向かう
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一番奥が仙丈ヶ岳
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富士山と北岳

頂上からはまさに大展望。雲一つない空の下に銀色に輝く峰々が見渡せる。まるで日本で一番高い場所にいるような感覚。しかし風が強い。写真もそこそこにさっさと下山することにする。

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頂上
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頂上

下山も快適。目の前の駒ヶ岳がどんどん大きくなってくる。駒に向かって突き進む感じ。樹林帯に入ってからはシリセードも交えながらどんどん下り昼過ぎにはテンバ着。

やはり早すぎた。普通に登ると時間を持て余すと思い大分ゆっくり登ったつもりだったが下りが速すぎたか。とりあえず祝杯と言うことで小屋へ。鍋とガスを持っておでんを2人前注文する。おでんは7種8個も入って400円。これはずいぶん安いんでは?僕は生ビール、エビはコーラでとりあえず乾杯。外は快晴だが仙丈の方に少し雲がかかってきた。上部はガスか?ちょっと塩見隊のことが気になる。

おでんタイムの跡も時間がたっぷり余っているので仙水小屋まで軽く歩くことにする。沢沿いの緩やかな道。1時間弱くらいで小屋につく。仙水小屋の前には水場がある。湧水で一年中4度とのこと。うまい。

18時ごろテントで食事していると雪が降り始める。予想より早い。この時点で翌日朝からの下山が決定。爆弾になりかねない南岸低気圧の通過するさなかに駒を目指す気にはなれない。

12月29日

一晩で積もった雪は20センチくらいか。ただ気温は高い。テントの内側の結露も凍っていない。今日の昼くらいまで雪は降り続く見込みなので、暗いうちから下山開始。綺麗な雪の森を堪能した後長い河原歩き。前から結構な人数が登ってくる。明日からは晴天が続く。ちょっとうらやましかった。

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やせ尾根を下る

以上

雲取山山行報告

雲取山

2014年11月15~16日

メンバー:カオリ(L)カト・タカタカ・トン(記)

11/15(土) 奥多摩駅(8:30)—タクシーにて出発(9:20)—登山口(10:05)—堂所(11:54)—

ブナ坂(13:43)—奥多摩小屋幕営地(14:30)

11/16(日)  奥多摩小屋幕営地(7:02)—雲取山頂上(8:00)—雲取山荘(8:30)—

芋ノ木ドッケ(10:05)—お清水平(11:35)—三峰神社(13:30)

11月15日(土)

とうとうきた。人生初の雲取山。遠くて近い、憧れてきた雲取山。夏に会の山行で七ツ石山に登ったときも遠くから、あの頂に・・、と思っていました。

新宿駅6:33分発のホリデーおくたまに乗車。天気もよいので車内は大混雑。もたもたしていたら座席取りに失敗。奥多摩まで立ってく羽目になりました。電車は8:13分奥多摩駅に到着。カトさんとタカタカさんと合流。そこでカトさんからの衝撃の告白が!

なんと、カオリリーダーが遅刻とのこと。9:14分に到着予定とのこと。バスで行くよりタクシーで登山口まで行く、との提案がカトさんよりあり、リーダーが来るまでに、タクシーを手配してくれました。タクシーだと登山口まで直接乗りつけてくれる、ということ。鴨沢バス亭から登山口までは30~40分かかるのでラッキー。災い転じて福となす。とはまさにこのこと。9:14分、無事カオリリーダーと合流。タクシーに乗り、登山口に。

登山口で準備を整え10:05出発。

カトさんとカオリリーダーは歩荷で、私とタカタカさんはハイキング。カトさんは25㎏の歩荷。ザックをちょっと持ってみました。かなり重かったです。ご苦労様でした。

カトさんを先頭に紅葉の中をどんどん登って行きます。天気もよく登山道は整備されていて、とても快適でした。途中の休憩時、タカタカさんがストカーみたいなランナーにからまれ「僕のブログを見てくださ~い。」とか言われていました。仕方がないので下山後、私が彼のブログを見てあげました。夏に会の山行で七ツ石山に行ったとき、みどりさんも、うるさいおっさんにからまれて怒っていました。この山域は変質ハイカーが多いのだろうか・・・?

 

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14:30分。無事に幕営地到着。

テントを張り、天気がいいので外で宴会スタート。カトさんが歩荷で運んでくれたビールで乾杯。そして、この日のために、カトさんが調理して来てくれた、牡蠣の燻製オリーブ漬けと白ワインをいただく。普段、自ら好んで牡蠣を食べない私でもかなり美味しい。大粒でミルキーで今まで食べたことのない味で感動です。

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寒くなってきたので、テントの中に入って宴会はさらに続きました。

次はタカタカさんが、密かに用意してきた鮭のちゃんちゃん焼きをいただく。みそ味の鮭がとても美味しかった。密かに持って来て、おいしいところを持っていくあたり、さすがタカタカさんです。

最後は、カオリリーダーのおでんを日本酒でいただく。おでんの種が豊富で、きんちゃく、味付玉子、カレーつくね、お腹いっぱい食べました。好き嫌いの多い私のために皆様気を使わせ、申し訳ない思いです。皆様のご配慮、ありがとうございます。

久しぶりに、結構飲んだのでヘベレケになり就寝しました。

11月16日(日)

5:30分起床。寒くて何度も目が覚めました。ちょこっと二日酔い。昨夜の皆さんの食事に、見劣りする私の調理した玉子雑炊を食べ7:20分出発。

皆様の粋な計らいで、雲取山初登頂の私が、先頭を歩くことになりました。気温もだんだん上昇し、山頂に着くころには、汗だくで二日酔いもすっかりぶっとびました。

8:00無事に山頂に。天気もよく富士山、南アルプス、北アルプスが見えました。

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8:30分雲取山荘。ここで山荘の方から、奥多摩の花、鳥、動植物の話をいろいろと聞きました。鳥のカケスの羽を、いただきました。保護した子熊の話も、してくれました。

山荘を出発し、三峰神社に向けて歩きました。芋ノ木ドッケ10:05。私は先頭なのでペースに気をつけて、道を間違わないように、緊張しながら歩いていましたが、タカタカさんとカオリリーダーの二人は道中ずっとしゃべりっぱなしでした。聞き耳を立てていた訳ではありませんが、声が大きく、山なので丸聞こえでした。(ポップコーンの話やら、パンケーキの話やら、たいした内容ではなかった)

そんなこんなで、13:30分三峰神社に無事下山しました。

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温泉に入り汗を流し、バスで西武秩父駅に。バスは満員で座れませんでしたが、車窓から見える紅葉がとても綺麗で、立っているのが苦になりませんでした。

西武秩父駅でお酒を買い込み、急いで電車に乗り込み、帰路につきました。

二日間とも天気に恵まれ、とても楽しい初雲取山山行でした。

メンバーの皆様、本当にありがとうございました。

追伸:この山行で私がホモといろいろ疑惑がありましたが、断じてそのようなことはありませんので、よろしくお願い致します。