木戸壁右カンテ

2021/3/7(日)曇り時々晴
メンバー:うえ(L)、こば、きよ(記録)

妙義の木戸壁右カンテへクライミングへ行ってきました。
うえさんの怪我が回復し、そのリハビリも兼ねて簡単なマルチピッチの山行です。
今回は3人でのマルチピッチなので終了点ごとにリードを交代しながら登って行きました。

岩はフリクションのよく効く岩でしたが、一部緩んでいる箇所もあったので注意は必要です。

8:30
準備を整えて旧国民宿舎裏妙義を出発。
丁須の頭の方向へ看板通りに進み、歩き易いアプローチを進みます。
黄色い←と↓の矢印が出てきたらそこを右に曲がります。
鎖場が出てきたら行き過ぎです。

▲この矢印を右に曲がる。
▲踏み跡は明瞭。

分岐から10mほど歩くと取り付きの目印のピンが上の方にある。

▲画像では見にくいかもしれないがピンが見える。

9:30
装備を整えてクライミング開始

■1P リード:うえ 15m (トポ表示 25m グレード:5.6)
フェースを直上して登っていきます。
脆そうな見た目の岩に恐る恐るでしたが、良い手も足もありサクサク登れました。
終了点は3人が丁度入りきれるくらいの広さ。

■2P リード:きよ 20m (トポ表示 25m グレード:5.6)
トポでは核心は4ピッチ目だが、個人的にはここが一番の核心に感じました。(リードだったから?)
スラブ状の壁を右上の方へ少し登り、小ハングを超え、その後はバンドを左に登ったところに終了点がありました。
終了点はここも3人が丁度入り切れるくらいの広さでした。

■3P リード:こば 20m (トポ表示 25m グレード:5.6)
コバさんは久しぶりに5.6と言うグレードに張り切って登っていました。
緩やかなフェースを右上に登り、ルンゼを登るピッチでとても簡単でした。
終了点は大きな松の木が右手に生えているテラスでとても広い終了点でした。

▲リードするこばさんとビレイするうえさん

■4P リード:うえ 20m (トポ表示 20m グレード:5.7)
核心ピッチはうえさんがリードで登ります。
テラスから右上の方へ登り、フェースを登っていきます。
核心ピッチでしたがそこまで難しくなく登り切りました。
終了点はとても狭くロープの付け替えが大変でした。

▲ビレイするうえさんとフォローで登るコバさん

■5P リード:きよ 10m + 20m (トポ表示 25m + 15m グレード:5.5/5.4)
最終ピッチ。
5ピッチ目はトポで示されている5P/6Pをリンクして登りました。
これまでのピッチでは至る所にピンが打ってありましたが、ここから先は簡単なこともあってか?ピンの数が激減していました。
緩やかなフェースを登っていくとすぐに5P目の終了点があり、そのまま6P目へ。
6P目も優しいがピンが少ないのでランナウトは大きくなりスリル感はありました。
最後の終了点への右から回り込むルートにピンがあったようですが、私は見逃して砂まみれのルンゼを直上してしまいました。
終了点はとても広く、3人ぐらいが座るスペースは十分にありました。

▲笑顔で登るうえさん

12:00
登頂
トップで表妙義の壮大な風景をみながら小休止。

▲終了点からの妙義の景色
▲星穴岳の穴も見えました

12:40
下降開始
下降は6P/5P、4P、3P/2P/1Pの計3回懸垂下降で降りていきました。

▲懸垂下降するうえさん

最後の懸垂下降は地面まで3mほどロープが足りませんでしたが、クライムダウン出来そうだったので途中で解除して降りてきました。

14:20
下降終了

15:10
下山

木戸壁は去年から行ってみたくて相談してましたが、ついにいくことができました。
私のような初心者でも登りやすく、とても楽しくクライミングすることができました。

うえさん、コバさんありがとうございました!

福島県檜枝岐村・大戸沢岳山スキー(2,089m)

日時:2021年3月20日(土)天候、晴れ
メンバー:つりし(CL)、ハギ(SL)、ツノ(記)

 

3月19日(金)21時 圏央道、白岡菖蒲ICでツノ合流し一路、西那須野IC経由で南会津町、道の駅「番屋」にてテント設営し入山祝いの宴会。

20日(土)5時起床、朝食。「下大戸沢岳スノーシェッド」側の駐車スペース(883m)から7時出発。


残雪が残る大戸沢から東尾根に取り付く。右側に三岩岳を見てやや急斜面を30分ほど登り気持ちの良いブナ林から1,553mの小ピークに到達。

山頂雪原を約2時間かけ12時に山頂に到着し乾杯。少し風があり寒いが尾瀬、燧ケ岳と会津駒ケ岳を望む。先行者は二人、途中でボーダーも含め5~6名と出会う。


シールを外し、いよいよご褒美の滑降へHere we go!
それぞれのスキースタイルで斜面を堪能(笑)
下山コースに注意し、途中の急斜面も問題なく通過する。

13時50分駐車スペースへ到着。
「小豆温泉」の熱い風呂で汗を流し「番屋」にて会津そばで締める。

つりしさんとハギさんは先週の菅平、根子岳に続いて晴れた山スキーを楽しみ、私は1年振りの山スキー、1年間の放蕩生活で体力が落ち勉強しました。
それぞれが違った道具を使い、登り下りをする山スキーも楽しい山旅です。

農鳥岳(積雪期)

メンバー:コバ(L)、うえ、きよ(記録)
日時:2020/12/28~2020/12/30

2020年最後の山行に農鳥岳に行ってまいりました。

当初の予定は初日に農鳥岳の稜線まで出て1泊し、翌日農鳥岳・間ノ岳にアタックする予定でしたが、入山前に雨が降っていたため、大門沢小屋に拠点を置き農鳥岳を往復する山行に変更しました。

12/28 11:05

奈良田の発電所の先に車を止め、雨が止むのを待つこと数時間、ようやく雨が止んだため、山装備に着替え出発します。
しばらくは林道を歩きます。

11:55

登山口に到着。

▲行きに写真を撮り忘れたので帰りに撮影

登山口からすぐに立派な吊り橋を渡ります。

綺麗で歩きやすい雪道を歩きます。


雪は締まっていて前駆者のトレースも薄ら残っていて歩きやすい道が続きます。


木の橋を渡る所は木が凍っていて滑るので這って進みました。

15:39

大門沢小屋の手前に氷瀑がありました。

15:53

初日最後の核心部。
ツルツルの木の橋をうえさんが這って進んでいるのを見て、私は横切る川の水量が少なかったため渡渉しました。

16:03

大門沢小屋に到着。
小屋の中にテントを張り、拠点とします。

▲他のパーティは小屋に1組、テン場に1組いました。

夕方の微睡タイム。富士山が綺麗に見えます!

夕焼けに染まる富士山

夕飯はコバさんがニンニク醤油味の鶏鍋を作ってくださりました。
写真は撮り忘れましたがとても美味しかったです!

▲星も綺麗に見えました。

12/29 3:00

起床。
朝食は各自インスタント麺を食べ、準備します。

4:35

真っ暗闇の中、農鳥岳に向けて出発します。

6時ごろには辺りが明るくなってきます。

6:55

富士山の左肩あたりから日が昇りました。

▲樹林地帯から抜け出せずに、残念ながら開けた場所で日の出を拝めませんでした。

8:29

樹林帯を抜けると視界が開け、同時に膝下程までの雪が現れます。



▲先行者がいたおかげで明瞭なラッセル跡がありました。

9:54

稜線に出るとアルプスの壮大な景色と強風が迎えてくれました。
稜線上は風で雪が飛ばされているのか、岩肌が見えている箇所も多々ありました。

▲稜線の黄色い鐘。先行者はここで引き返す様子でした。ラッセルに感謝。

雪山の経験がほとんどない私は、慣れないラッセルと強風、薄い空気に苦戦しペースが落ちてしまいました。

▲置いていかれる撮影者

農鳥岳の山頂付近は岩稜地帯になっており、先週実施したアイゼントレーニングが生かされます。

▲この先、ちょっとした岩場が出てきます。

11:03

ついに農鳥岳登頂!
相変わらず強風は吹いていますが、天気も良く、とても気持ち良い山頂です!

▲左に西農鳥岳、正面に間ノ岳、右に北岳が見えます。北岳の山形が綺麗!

11:46

体力と時間の問題から西農鳥岳への登頂は断念し、下山を開始します。
私は慣れない雪歩きに足を取られ、登り以上に苦戦してしまいました。

▲軽快に降りるうえさんと絶望する私。

森林限界に入った後はアイゼンとピッケルを捨て、ストックを出してようやくペースが出てきました。

14:59

ようやく大門沢小屋に降りてきました。
2日目の夕飯はうえさんがカレー鍋を作ってくださりました。

▲和風で具沢山お肉たっぷりの絶品カレー鍋

12/30 5:00

起床。
本日は下山だけなのでゆっくりご飯を食べて用意します。

8:30

気温は暖かく、天気は雪から雨に変わっていました。
下山を開始します。

雨に打たれ、雪はぬかるみ始めています。

10:45

下山。
奈良田に到着。お疲れ様でした!

人生初の冬山3000m級農鳥岳、辛く長い道のりでしたが登頂したときの喜びは格別でした!
私自身雪山に慣れていない事もあり、お二方の足を引っ張ってしまう事も多かったと思います。
まだまだ技術も体力も忍耐力も未熟なので、今後精進して行きたいと思います。
コバリーダー、うえさんありがとうございました!

楢俣川水系 後深沢

【日程】2020年10月3日- 4日
【メンバー】つりし(L)、ハギ、ワダ、セキモト(記録)

9/26-27で企画していた沢登り。雨天順延にて再チャレンジ! 良い天気に恵まれました。

10/3

7:14 奈良俣ダムより先の奈良俣トンネルを抜け右に進むと、数台車が停車可能な駐車場・林道入口ゲートがあリます。ここから長い林道歩きが始まります。


7:45 じわじわと最初は登りが続き、少し暑い。林道は秋めいて少し紅葉が始まっています。きのこがいたるところに生えており、ペースが上がらず 笑。食べられるもの、食べられないもの、私はよく分からずですが、楽しいです。


9:22 さらに進むと山葡萄があちこちに、全く進まず.. つりしさんからひと房いただき、食べながら歩きます。後ろに見えるのはヘイズル沢。


10:44 狩小屋沢を渡るところ、ここから入渓し少し下ります。


10:51 奈良俣本流です。ここから遡行を開始します。美しい沢ですね。


11:36 いい感じのナメ滝が続きます。




12:16 水も澄んでおりとても綺麗です。自然の堤防を渡り、左岸から進みます。



12:52 本流と前深沢・後深沢にいく分岐です。右に行きます。


この場所の写真がないですが、前深沢への分岐を左にいき、7-8mほどの大きな赤い滝にたどり着きます。
傾斜的には問題ないですが、滝が非常にヌメっており1段足をかけたところでスリップ.. 安全をとり左から巻きました。。

13:13 先ほどよりもゴツゴツした滝が続きます。


前深沢への分岐と中深沢の分岐に到るまでの間で、比較的平らなエリアを発見、良い時間にもなってきたので皆でテント探し。同時に食べられそうなきのこをつりしさん、ハギさんがゲット 笑


14:30頃、右岸に少し高台になる平らなエリアを見つけます。テント場として完璧な場所ではないですが寝床を確保。


河岸に場所を確保し焚き火開始。山行中に確保した山の幸できのこ汁、山葡萄のバーボン割りと美味を堪能 !
ハギ先輩の肉だんご鍋も絶品でお酒の進む宴会となりました 笑




10/4

 7:30 飲みすぎた次の日は早めに準備をして沢に向かいます。テント場より先は釜のあるナメ滝が続きます。
最初の滝は右壁の上を進みます。少し右奥では、立木を掴み進みますが届きづらい部分がありシュリンゲで確保します。


釜が深い滝を進んでいると、常に岩魚が.. すぐに隠れてしまいますが、たくさんいます。




8:33 ここあたりからぱったり、水が少なくなり途中で涸れ沢に.. このまま終わるのかと不安に。


9:48 いえいえ、再び水が復活してきました。いい感じのナメ滝が続きます。




10:53 小滝の連続のあと少し全体が開けてきます。


11:47 ナメのいい感じから、だんだん黒い岩が増えてきます。最後の核心となる7-8mのジェードル滝。水に濡れながら進みます。水が流れている滝の中に良いホールドがあり足場とします。


12:04 その後水は枯れ、ひたすらガレガレの岩場を進みます。岩を落とさぬ様そおっと進みます。


13:36 やっと稜線に出ました。霧で隠れていた稜線がよく見えてきました。青空も見えいい感じ。



14:15 至仏山山頂に到着。


15:27 登山道から、良い感じで秋めいて来ました。


16:02 鳩待峠に到着です。お疲れ様でした!

***

【雑感】
ナメ滝が印象的な沢でした。きのこに山葡萄と自然を満喫したい良い沢旅でした。つりしさん、ハギさん、ワダさん、ありがとうございました!

木曽駒ケ岳・細尾沢

2020/8/9-11
メンバー:つりし(L)、ハギ、キム(記)

 

中央アルプス、木曽駒ケ岳へ突き上げる細尾沢を遡行した。

①日目

早朝東京を出発し、中央道を利用し伊那ICで降り、コガラ登山口Pへ。見覚えがあると思ったら北稜60周年記念で行った中央アルプス縦走の下山口だった。

9:10 行動開始

登山道から逸れる沢へのアプローチルートに、“沢コース”なる道標。おお、何だか市民権を得た沢なのか⁇

細尾沢へのアプローチは正沢川を辿る。このパートは沢登りというより川歩きと言った趣。

10:25 入渓。水量は多いが、流されたりするところはない。

12:45 細尾沢出合の二俣到着。テンバ候補はここと、更に進んだビバーク地点。今回は余裕のある3日プランのため、快適性を重視し、こちらで幕営することに決定。

テンバは二俣下流の右岸および二俣の間にあるが、焚火リラックススペースが開けた前者を選択した。

早く着いたおかげで、超のんびりできた。


メンバーの内、2人は自立ツェルト。1人はここ↓でタープを張った。以外に寒く、全員熟睡は難しかったようだ。良く考えたら標高1900m!

②日目

7:15 行動開始

細尾沢からはもちろん沢登り。

7:45 すぐに現れる大滝は左岸側の隣の沢型から高巻く。難しくは無いが結構な高感度があり、初心者が居たらロープを出すべきだろう。

8:25 高巻きの沢型と大滝の間に現れるルンゼ上部をトラバースして本流に復帰、休憩。

その後もフリーでガンガン登れる小滝が続く。


9:05 ビバーク地点到着。4-5人用のテント一つ程度の広さでやや傾斜している。二俣から2時間弱ということになる。

やがて木曽駒ケ岳山頂を奥に臨むカスケード帯に突入。日本アルプスならではのスケールの大きい眺望に歓声を上げる。珍しく記念撮影したりしてしばし足を止める。

「登っちゃうのがもったいない」とはハギ隊員談。

振り返ると、60周年山行中央アルプス隊、最後の山となった茶臼山。

沢は予想より早く涸れ、ゴロゴロしたガレ場を詰める。沢の水が冷たかったので水源は雪渓かと思っていたのだが雪は全くない。


ここの詰め上げが難しい。浮石、動く岩だらけでホールドが何も信用できず、慎重に慎重を重ねてじわじわと登る。これちょっとおかしいだろうとGPSを見ると、避けなくてはならない予定であった頂上直下の崖の中にいることが判明。やっちまった…

今さら戻れないのでジワジワ登攀を継続し、最後は腰くらいまでのハイマツ帯を突破。

山頂付近の人が見える。彼らはナニあの人たち… みたいな感じでこちらを見ている。こっぱずかしい心境だったが、まるで狙ったかのように寸分たがわず山頂に突き上げた。

木曽小屋の様子を見つつ、トラバースして頂上山荘のテンバへ。奥に宝剣岳が見える。

付近には北アルプスから持ってこられた(隊長情報)ライチョウがウヨウヨ。足に識別票をしており、ヒトに慣れているようだ。可愛らしい鳴き声にヘンにハマった隊長を横目にテンバ確保に急ぐキム隊員。

13:25 テンバ到着

小屋で受付を済ませ、ヤレヤレと宿泊準備をしていると、小屋での食事はコロナ影響下でできない、とのショッキングな情報が!!(HPで確認して100%アテにしていた我々は食料を持っていない)

ビール(500ml):800円を飲みつつ、併せて買ったカップラーメン(小):500円や、ワインハーフボトル:2000円を見つめながら、こんなハズでは… と一同の口は重い。
(しかもビンもカンも全て持ち帰り… 荷物増えるってどゆこと??)

昨夜、我々は寒くて余り睡眠を取っていない。今日更に1000m登り、計算では6.5℃低下する。ひもじく寒風に耐えなくてはならない状況下で、7合目避難小屋まで下らないかとの案が出されるが、議論のタイミングが少々遅すぎた。

甲斐駒や南八ッの夕景も俺たちの慰めにはならなかった…

③日目

悲しくも全く予想通りほとんど睡眠を取れない眠い目をこすりながら、

4:00 起床

5:00 行動開始。一晩中吹いて未だ止まない強風でバーナー使用ができず、食事も諦める。

5:30 玉ノ窪小屋で風裏に入り、さて改めて朝食だというタイミングで何故かバーナーの調子が悪く、湯が沸かない。隊長は屈辱の500円カップラーメン(小)を恨めしそうに睨んでいる。テンションは低いまま諦めが肝心、と下山を続ける。

朝、寒くて寒くて全て着込んだまま下山していたが、陽が当たると一気に暑くなりヒィヒィ言いながら脱衣する。さっきまで震えていたのに今は日影がありがたい。

8:00 7合目避難小屋着。とてもキレイで2階もあるし狭くはない。トイレもあり、一応飲用不可となっているが水もある… やはりコッチが正解だったか…?

その後は日影に入り、気温は最適。しかしやっぱり1500m強の下りっぱはナカナカ膝に応えた。

10:30 駐車場に無事帰還。

帰路、天神温泉 国民宿舎 清雲荘に立ち寄るもコロナ影響下で県民以外の入浴は禁止。

国道19号に出る交差点の左にある“水車家”さんでは、コシとボリュームのあるお蕎麦が頂けます。

【所要時間】
以下の図の通り。

【シューズ】
フェルト2人、ラバー1人。比較は難しいが、一日目の乾いた岩歩きが多かったのと、下山も兼ねられるためラバー有利か?

那須・朝日岳東南稜

日程2020年1月25日
メンバー こば(L)、うえ、たま(記)
天気晴れ 風やや強い

駐車場8:40スタート

峠の茶屋9:10

四番の看板9:55

10:00東南稜取りつき

雪が少ない

門で懸垂下降

登り返し

相変わらず雪は少ないが風がとても冷たい

山頂までもう少し

朝日岳山頂12:35

下山中、東南稜を眺める

峰の茶屋跡避難小屋13:14

峠の茶屋13:43

駐車場14:08

天気が良く気持ちよい山行になりました。

至仏山

【日程】2019年12月28日-30日
【メンバー】コバ(L)、ハギ、ツリシ、ウエ、セキモト(記録)
【装備】ワカン、スノーシュー、ストック or ピッケル、アイゼン使わず

 

年末の寒気で、前日に大雪警報。どうなることかと思いましたが、アタック日大変良い天気に恵まれ、素晴らしい景色と共に素晴らしい登山となりました。

12/28

9:30 尾瀬戸倉スキー場出発

先日からの大雪はないものの、冬型の天候が続く初日。舗装道路の上に積もった雪道を延々と進みます。

登山の始まり

20-30cmほどに積もった雪道がひたすら続き、雪が降る中を単調に進みます。本日はアプローチの為、雪道歩きが大半となります。コバさんが持ってきてくれたスノーシューが大活躍。坂道には向きませんが、単調な平たい道には最適で1パーティーに1名いるとかなり重宝します。(ありがとうございましたm(_ _)m)

雪の降る道路

13:20 鳩待峠分岐

4時間弱ひたすら進み、分岐までやってきました。津奈木橋を渡るとすぐに標識が見えます。水上方面へと緩やかな登り坂を進み、取付きを探します。

水上方面へ

13:45 津奈木橋先取付き

左に林が見えてきます。200-300mほど進んだところで小至仏方面へ入っていきます。時間も遅くなってきたので、テント場を探しながら進みます。

14:30 テント場

1-2名用のテントと4-5名用のテントを2つ設置。スペースも大きく取れ、とても良いテント場です。(←写真は後ほど) 夜はコバさんが、絶品しゃぶしゃぶを作ってくれ明日に向けて英気を養いました。

12/29

6:30 出発

アタック日。雪がやみ、青い空がキレイです。風もほぼありません。雪の量は多いので、ラッセル開始です。

ラッセル開始

7:13 朝日

朝日が青い空に映えます。

朝日

10:04 深雪ラッセル

津奈木橋先取付きから稜線までは、坂道が続きます。私の初ラッセルとなりとても良い訓練になりました。腰まで埋まる深雪をかき分けながらひたすら進みます。

ラッセル深雪

ラッセルは大変ですが、天気がとにかく素晴らしい。昨日の単調な道とは異なり、元気が出ます。

素晴らしい天気

深い雪が続きます。坂道より平らな道になるとコバさんのスノーシューが大活躍。スノーシューの後続につくと、女性陣は快適に進むのですが、私はどうしても雪に深く沈んでしまいます・・ダイエットが必要ですね 汗

ラッセル深雪 2
登山道を進む
樹氷

綺麗な樹氷の林道を進みます。思ったより雪が深く稜線に出てもアイゼンの出番はありません。。頂上までは難しいと判断し、景色が良さそうなオヤマ沢田代まで進むことに。

12:45 オヤマ沢田代

途中からスキーヤーの踏み跡もあり、スピードアップ。素晴らしい景色が見渡せるオヤマ沢田代へ到着しました。

一面の銀世界です。この下に湿地帯が埋まっています。

オヤマ沢田代

いきたかった小至仏山、また次回ですね。

小至仏山

素晴らしい尾瀬ヶ原の景色。

尾瀬ヶ原

樹林帯と山麓のコントラストが素敵です。

樹林帯と山麓

素晴らしい景色を堪能した後、帰路につきます。帰りは私たちの踏み跡が残っており、とにかく早い早い。

13:50 登山道(林道)から離れ、テント場へ。

往路は、5時間半。帰りは2時間。あっという間でした。結構な傾斜がありよく登ってきたものです。坂道はやはりワカン ですね。

15:17 テント場

広々としたテント場に到着。ゆったりと過ごせる良いテン場です。

テント場

落ち着いたところで、宴会開始。テント生活に大切な水を作成しながらお酒タイムです。2日目は、ペミカン風豚汁をウエさんが作ってくれました。プラス、帆立とイクラの海鮮丼(!) 山ではありえません。超美味な食事を楽しみ2日目の夜は終了です。

夕食

12/30

7:05 出発

今日は再び単調な舗装路を進みます。朝から雪が降りアタック日のみ最高の天気に恵まれました。2日前につけた踏み跡があるので楽チンです。

津奈木橋

8:53 スノーシェッド

スノーシェッドで小休止。こちらでワカン(スノーシュー)を外します。

スノーシェッド

最後は雪の降る中をひたすら進みます。

ひたすら進む

10:00 尾瀬戸倉スキー場到着

テント場まで、往路は6時間。復路は2時間。かなり短縮できました。

 

〈雑感〉

天気に恵まれた素晴らしい山行でした。私以外は、経験豊富な皆さんなのでへばることがなく無事に着いて行けて、実はほっとしました。ラッセルやテント場での整理整頓等、教えていただくことばかりなので早く役に立てるよう経験を積んでいきたいです。山岳会に入り始めての冬休み、みなさんと色々な話もでき有意義な時間でした。ありがとうございました!

(記録:セキモト)

湯檜曽川東黒沢~宝川ウツボギ沢

2019/10/05〜06
メンバー:ウエ(L)、タマ、あず(記録)

新年あけましておめでとうございます。
この山行へ行ったのはもう3ヵ月も前のことですが、写真整理中にPCが故障してしまい、年を越した今やっと筆を執った次第です。
さて、言い訳はほどほどにして、さっそく記録に移っていこうと思います。

10/05
09:30頃 白毛門登山口
今回は車を出せるメンバーが居ないので、電車で土合駅へ。
天気もそこそこ良いので、他にも同じ沢へ入渓するパーティがあるのではないかと思っていたのですが、登山口で沢の準備をしているのは自分たちのみ。それほどマイナーな沢ではないと思うんですが…。
前日の10月4日は、台風18号から温帯低気圧となったものが雨を降らせていたため、増水を懸念したのかもしれません。

09:45入渓
登山口からほんの少し白毛門方面へ入山し、東黒沢と出合ったあたりですぐ入渓となりました。本当にほんの数分で入渓なので、入渓準備は登山口の駐車場で済ませてしまった方が楽です。

入渓直後

心なしか、水が笹濁りしています。
もともと少し茶色いのか、雨でそうなったのか。この時点ではそこまで増水しているようには思えませんでした。

最初のナメ帯

ハナゲの滝までのナメは、フェルトだと少し登りにくい場面もあるかもしれません。ただ、東黒沢上部やウツボギ沢はコケもあるので、ラバー遡行によほどのこだわりがない限りはフェルトで良いと思います。
それにしても、低気圧通過の反動か日差しが非常に強く、影も濃いので写真は少し撮りにくいです…。見えずらくて申し訳ない限りです。

ハナゲの滝手前

笹濁りも琥珀のようできれいですね。
そんなことを言っていられるのもここまでですが。

10:08 ハナゲの滝

ハナゲの滝

水量増量中なので、とても立派なハナゲです(?)
名前はひどいですが、迫力のある良い滝です。
人が写っていないのでわかりにくいかと思いますが、全長約50m、幅30mほどの大滝だそうです。
ここは水流脇左を登っていきます。

左に大岩のかかる小滝

ハナゲの滝の上は、下流と似たようなナメが続きますが、流心が狭まったため水圧が増し、渡渉するのも少し勇気がいります。
上の写真の小滝も、水中へ足を入れると吹き飛ばされそうになるので、右へ渡って小巻き気味に回避。

10:30 白毛門沢出合

白毛門沢出合

左から白毛門沢が入ります。
今回は東黒沢をこのまま詰めるので右へ。

水路状に狭まっている

沢が右へ大きく曲がっている部分です。この水路の先にも小滝があります。
この付近でタマさんがコンパスをなくしたらしく探しはじめますが、結局見つからなかったので仕方なくスルー…。

小ゴルジュ

右から枝沢の滝が入る、出口に5mほどの小滝を持った小ゴルジュ。
右から小さく巻き、小滝手前で左へ移ります。
小滝も水量のせいなのかヒョングっていました。

出口側から見たゴルジュ

きれいな水路状のゴルジュでした。

2段7mヒョングリ滝

盛大にヒョングっていますが、ここは右から簡単に登れます。

ナメのはじまり
とても歩きやすいナメ床

ヒョングリ滝の後は、天国のナメ帯へ入っていきます。
ナメ滝も美しいです。

11:40 ナメ帯中間地点で小休止。

ナメの合間に多段の滝も入ります。
日当たりも良好なのでここで一息。



そのあとも快適な滝とナメが続き、すっかり東黒沢の虜に。
快晴の空と茶色の沢床のコントラストが美しいです。

この後は何故か写真もなく記憶も彼方へ行ってしまったので不明ですが、14時台のうちに丸山乗越へ到達。
乗越へ近づくほど沢は狭まっていき、滝も小さくなっていきますが、ちょっとしたテクニックや工夫を要求されたような覚えがあります…。
(だから文字だけでも先に起こしておけとあれほど…)
乗越は少し笹薮になっていますが、それほど時間もかからずウツボギ沢の枝沢へ入ることができました。

15:00 ウツボギ沢本流

下流方面を眺めて

そろそろ日が傾き始めた15時頃、ウツボギ沢本流へ降り立つことができました。
下降中はいくつか滝もありましたが、どれも易しく簡単に降りてこられます。

15:40 幕営地

ウツボギ沢右岸の幕営地

本流へ出てから、上流へ行ったりナルミズ沢方面へ下ったりと宿探しに奔走しましたが、結局下降してきた枝沢の出合から少し下った先の右岸にある砂地に幕営しました。あまり高台ではありませんでしたが、ここが一番快適そうです。
他にもナルミズ沢出合付近に2ヵ所確認できましたが、釣り師の常宿だったりタープが張りにくかったり人臭かったりで、あまり私たち好みではありませんでした。
シーズンも終わりに差し掛かる10月だからか、薪を集めるのも一苦労。これは人気のナルミズ沢とお隣である弊害かもしれません。
薪拾いも大変でしたが、タープの形状との相性が悪く、設営にも少し苦労。
食担はウエさんで、おいしかったのは覚えているのですが、メニューが何だったかはこれもまた記憶の彼方です…。

10/6
07:45 遡行開始
ちょっとゆっくり気味に遡行開始です!
天気は曇り。少し肌寒いので雨具を羽織って防寒していきます。

遡行開始直後

ウツボギ沢は、東黒沢とはまた変わった雰囲気の沢です。
岩質は似ているような気がしますが、東黒沢より滝の比率が多く、しっかりとした釜を持つ滝も見られます。
2日間で色々な渓相を見ることができるのも、継続遡行の醍醐味ですね。

逆さ”く”の字の滝20m

08:10頃、遡行開始早々この沢のハイライトともいえる20mの逆くの字滝へ到達します。
絶賛水量増量中なので水線がはっきりとして、紅葉し始めた樹林と相まって純日本的な美しさを感じます。
写真では見えませんが、右手前にあるバンドから中段へ移り、右の小尾根から小さく巻きました。巻きのきれいな踏み跡を見つけられなかったので、落ち口への下降に少し手間取りましたが、それほど時間をかけずに突破できました。
ウエさんはしきりに上段右壁を観察していましたが、水量が多く私からすると直登は考えにくい状況でした。普段はアルパインクライミングがメインのウエリーダーなので、クライマーの血が騒いだのでしょうか…。

グリーンの釜が美しい

その後も、昨日の笹濁りとは打って変わって、美しい緑色の釜を持つ滝が私たちを迎えてくれます。

源頭が近い

滝は尽きることがなく、どんどん高度を稼いでいきます。
水量も減っていきますが、割と最後の方まで滝があって楽しめた印象です。

詰めは高度を上げすぎる前に左からの枝沢へ入り、笠ヶ岳と白毛門の間の登山道へ出るのがセオリーですが…。
私たちはその枝沢をスルーしてしまい、かなり上の方まで詰めてしまいました。
途中で気付いてリカバリーできましたが、危うく笠ヶ岳に登頂してしまうところでした。
今思うとここだったのかな?という枝沢はありましたが、非常に細く、ありえないだろうと思い込んでしまっていたのかもしれません。

11:45頃 登山道

稜線も近い

笹薮のような細い沢筋から抜け出すと、そこには草紅葉が広がっていました。
天気はあまり良いようではなく霧がかかってはいますが、それもまた一興です。
草原を少し登って左方向へ移動していくと、すぐそこに登山道が見つかり、遡行終了。
装備を解除していると、笠ヶ岳方面からナルミズ沢遡行のパーティと湯檜曽川本谷遡行のソロ遡行者の下山と出会いました。

白毛門のジジババ

下山中も、尾根は終始霧の中でしたが、色付き始めた紅葉と霧の白が美しい情景を作り出していました。
大きく天気が崩れることもなく、無事遡行できたことをお天道様に感謝しながらの下山となりました。

コースタイム
10/05
09:30白毛門登山口-09:45入渓-10:08ハナゲの滝-10:30白毛門沢出合-15:00ウツボギ沢本流-15:40幕営地
10/06
07:45遡行開始-08:10逆さくの字滝20m-11:45登山道

岩場のセルフレスキュー

2019年11月17日(日)岩レスキュー
コバ(L)、ウエ、ツリシ、ハギ、トヨタ、キム、ササジ、たま、ノダ、キヨ(記録)

丹沢モミソ谷出合の岩場セルフレスキュー訓練を行いました。

コバさん、ウエさんが中心となりご指導していただきました。

訓練内容は以下のとおり。
•ビレーからの脱出
•懸垂下降からの停止、仮固定、登り返し
•介助懸垂下降
•1/3引き上げシステム
•ザックを使用した搬送方法
•ヒューマンチェーン
•横引きを用いた急登の搬送

また、以下のロープワークを使用するがここでの説明は割愛する。
・エイトノット
・ミュールノット
・フリクションノット
 −クレイムハイスト
 −オートブロック

また、今回の岩講習ではダイニーマがフリクションには適していないかという議論があったが、
これには諸説あるようで明確な答えは見つからなかった。

以下、岩講習の詳細。

●ビレーからの脱出

リード者が負傷し、意識がない時に自分がビレーから抜け出し助けを求めに行く際の想定でのレスキューとなっている。

1.支点が確保できそうな場所まで行き、ミュールノットでビレー中のロープを仮固定する。
ミュールノットが作成できたら両手を離しても問題ない。
バックアップを取ることを忘れずに。

▲背景に黄色いロープがあってわかりにくいかもしれないがミュールノットとバックアップを作成した状態。
写真では付けていないが、バックアップのところに環ビナを取り付けるのを忘れずに。

2.支点を流動分散で作成する。(ボルト2つでレスキューに耐えうる支点というイメージ)

▲流動分散を作成。近くにボルトがない場合は木や岩等で作成する。

3.ビレイデバイスからリード側のロープにスリングでクレイムハイストを作り、機能しているかを確認する。

4.フリクションノットと作成した支点を環ビナで接続し、クエイムハイストを持ち上げて支点とロープにテンションがかかる位置まで引き上げる。

▲クレイムハイストを作成し荷重を支点に移している。

5.ビレイを解除してクレイムハイストの下方にエイトノットを作り流動分散した支点にバックアップを作成する。
ここで救助を呼びにいく。

▲バックアップを取り付ける。泳いでいるロープは出来るだけ短い方が望ましい。

6.固定を解除する時はバックアップを外し、ビレイデバイスにロープをセットし、ミュールノットを結び、クレイムハイストを外し、ミュールノットをゆっくり解除する。

▲バックアップを解除してビレイを装着した状態。

●懸垂下降からの停止、仮固定、登り返し

1.懸垂下降中のロープ2本を使いミュールノットで仮固定をする。

▲ミュールノットで仮固定している状態。

2.ミュールノットより上方でスリングでフリクションノットを2つ作る。
ここではオートブロックでもクレイムハイストでも好きな方のフリクションノットで結ぶ。

3.上のフリクションノットに自分のハーネスに固定しているスリングを接続する。

4.下のフリクションノットに環ビナとスリングを接続する。
このスリングは足を掛けて登るためのスリングになるができるだけ短い方が登る効率が良い。
身体の柔らかさと相談である。

▲登り返しの準備が完了。フリクションノットの真ん中を握りながら登っていく。

5.上方のスリングをギリギリまで持ち上げ下方のスリングを足が届く範囲まで持ち上げる。

6.足でスリングに乗り、体を持ち上げる。

7.上方のスリングをギリギリまでもちあげる。

8.上方のスリングに体重を預けて下方のスリングを持ち上げる。

9.以下、6〜8を繰り返して登り返していく。

●介助懸垂下降

1.ビレイデバイスの環ビナ側に約3:7の割合で結んだスリングをかける。

▲3:7、人によっては2:8という人もいるらしい。好みで。

2.短い方を要救助者側、長い方を自分のハーネスにそれぞれ環ビナで固定する。

3.要救助者と自分のハーネスをクイックドローで固定する。

4.ビレイデバイスの下方にクレイムハイストでバックアップを作成する。

▲左が要救助者、右が救助者

5.懸垂下降で降りていく。この時、懸垂下降なので膝は曲げないこと。

▲救助の様子

●1/3引き上げシステム

1.支点2つにアッセンダーや滑車のようなものを取り付ける。

2.支点と支点の間に写真のように環ビナにフリクションノットを取り付ける。

3.引き上げる側からロープを引っ張り、クレイムヘイストの位置をずらしながら引き上げていく。

▲左側がロープを引っ張る側、右側が引っ張られる側。

写真はシステムの説明なのでリングボルトを支点として使用しているが、破断の危険があるため必ず複数のボルトから流動分散等で支点を作成すること。

●ザックを使用した搬送方法

これはハーネスを装着していることが前提の搬送方法である。

1.ザックの両方のショルダー部分にクイックドローをつける。

2.クイックドローを交差して要搬送者のハーネスの腰部分に装着する。

▲この状態でザックを背負い、立ち上がる。

3.ザックを背負い、周りの介助を借りて立ち上がる。

●ヒューマンチェーン

これは短距離の要救助者の移動を複数人で安定して行いたいときに用いる。
今回は5人で要救助者を運んだ。

1.要救助者を仰向けで横たわらせる。

2.3人と2人に分かれ要救助者の左右に交互に立つ。

3.要救助者の下から手を伸ばしお互いの手首を握り、そのまま立ち上がり安全な場所へ移動する。

●横引きを利用した急登の搬送

1.搬送者の上方に支点を作成する。

2.スリングにアッセンダーや滑車のようなもの、なければ環ビナを2個交互にかける。
2個使う理由は、ロープを引く際に少しでも摩擦を減らし軽くするためである。

3.ロープの片方を搬送者に装着し、もう片方を視点から真横に引く。

以上が今回の岩レスキューでの講習内容となる。
非常に有意義な講習でしたが、実際に使う機会がないことを祈りたい。

この日のために準備をしていただいたコバさんうえさん、この場を借りてお礼申し上げます。
また、丁寧に補足等していただきご指導していただいた参加者の皆様ありがとうございました。

仙ノ倉山北尾根

【日程】2019年3月9日-10日
【メンバー】ハギ(L)、つりし(記録)
【コースタイム】
9日…土樽駅6:45→毛渡橋登山口7:10→タカマタギとの分岐7:25→群馬大避難小屋9:30/9:40→北尾根取9:50→1182m11:50→1495m幕営地14:10
10日…1495m幕営地6:20→1627m6:55→シッケイノ頭7:35→仙ノ倉山頂8:50→シッケイノ頭9:35→1495m幕営地10:30/11:40→1182m13:00→群馬大避難小屋14:30→毛渡橋登山口16:05

 

1日目

前夜土樽駅前で車内泊、駅前は車6台ほどしかのスペースがなくすでに満車、我々の横の車は7名パーティー、聞くと我々と同じ目的地、前日にだいぶ雪が降ったとのことで、かなりのラッセルになるのではないかと時間的にもタイトになりそうなので明日は6時出発とのこと、リーダーとおぼしき方の話に気が引き締まる。

しかし明朝、我々は結局6時45分出発、登山口につくと踏み跡多数、新雪が深く心配していたがトレースは意外としっかりついている、しかし大方タカマタギに行くパーティーのようで、歩き始めてから30分ほどの鉄塔を左に曲がる分岐からは踏み跡が少なくなりワカンを装着。

行く手に仙ノ倉山

川沿いの平らな林道を2時間ほど歩くと群馬大学避難小屋に到着、昨夜土樽駅で話した7人パーティーに追いつく、北尾根にとりつくのはどうやら我々だけのようだ、いままでつけてもらったトレースにお礼を言い、今度は先に出発する。
橋を渡って真正面にある小高い台地をあがるとすぐに稜線の取りつき、木には赤いペンキ目印がある。

はじめからなかなかの急勾配が続く、股下までのラッセルをはぎちゃんと交互に行う。
息がだいぶあがってきたところで、先ほどのパーティーのうち男性陣4人が追いつき「一緒にやりましょう」と声を掛けてくれる、以後この即席ラッセル隊で幕営地付近まで共に進軍した。


先頭でのラッセルを終え隊列の最後方につくと楽になるその間に体力を温存し息を整える、そして15分ほどすると再び自分に先頭が回ってくる、「よし!」と気合を入れる、急こう配な登りに腰まで潜るふかふか雪、太陽がじりじりと照り付け汗が噴き出る、膝で手前の雪を固め足場をつくる、息があがり速度が落ちてきたところで、後ろの人から「そろそろ交代しましょう」との声、後続を先に行かせるため横にずれるのも辛い、「お疲れっす」「グッドジョブ!」などと横を通る隊員たちに声を掛けられる。

隊列の最後尾に回りこみ、ふと顔をあげると目標とする稜線は真っ白な新雪、雲一つない青空、遠い山々から来る風が気持ち良い、やりきった満足感もあり至福のひと時である。

そんなことを繰り返し14時過ぎまで、すでに全員へろへろ、一番長いこと先頭で頑張ってくれていた20代とおぼしき男子は足が攣って痛そうである、ほんと感謝しかない。

明日は今日来た道を下降する我々は幕営地を1500m付近に、向こうへ抜けて交通機関で土樽に戻る彼らの幕営地は1600m付近にどちらも1時間ほどの土木工事は必要ではあったが、甲乙つけがたい稜線上の眺望のよい素敵な幕営地でした。

尾根上の幕営地(翌日帰幕時の写真)

 

2日目

幕営地に荷物をデポし6時20分出発、7人パーティーはすでに出発しており遠くに見える、本日も先行していただいた。
昨日ほどではないが、それでも所々深い雪になっており、苦労のあとがうかがえる。

今日も雲ひとつない晴天、稜線の勾配が緩急がはっきりしていて、見事な自然の造形美がひろがる。

しっけいの頭の下は雪壁とまではいかないくらいの急斜面になっていて、今回はロープを出してはいないが雪質、力量によっては出したほうが安全、支点で使えそうな灌木もじゅうぶんあった。

シッケイの頭

しっけいの頭からは傾斜も緩やかになり雪面も適度にクラストしているので歩きやすい、空荷の我々はこのあたりで先行パーティーに追いついたのだが仙ノ倉山頂まではあと少し、ここまでトレースをつけてくれた彼らに敬意を表し休憩をいれて彼らの登頂を待つことにした。

山頂まであと少し。肩に先行Pが見えます

8時50分 仙ノ倉山に登頂、先行パーティーにお別れの挨拶をして、すぐに元来た道を下る。

下山は我々がつけた踏み跡を下るので楽ちんかと思いきや、気温も上がったため雪が腐り始め、あちこちで踏み抜く、太陽も照り付け季節外れの熱中症状態に陥る、これは平標に抜けたほうが良かったなどと、最後はぶつぶつ言いながら下りましたが、へとへとの体になりながら無事登山口に着いたときは気持ちの良い達成感に満たされました。

ちなみに我々が到着したときには7人パーティーの車はすでに無くなっていました。

***

終わりに、天気に恵まれ眺望も素晴らしく、また記憶に残る山行になりました。
前日降った大雪に苦労はしましたが、大所帯のパーティの方々のおかげで敗退せずにすみました。
たぶん我々だけであったら、最後まで行けていなかったかもしれません。
ただ、できれば北稜山岳会のパーティーだけの力で突破できたら、もっとよかったとも思いました。
はぎリーダーさま、お世話になりました。
毎年恒例になっている越後シリーズ、次はこの隣の尾根ですかね、ありがとうございました。