真名井沢

8月23日(月)真名井沢
天気:霧雨→曇り
メンバー:こば(L)、うえ、きよ(記録)

7時29分川井駅発のバスに乗り込み上日向で下車。
天気はあいにくの霧雨。
5分ほど歩くと林道に入りそこからさらに30分ほど歩きとりがや橋の脇から8時半ごろ入渓。

橋の手前から入渓

最初に4つの石堤を越え、山葵園の隣をあるきながら野山葵を摘みつつ30分ほど進む。

山葵園の隣を歩く。
4つの堤防を巻いて越える。

9:00ごろ480m地点で6mほどの滝が現れる。
うえさんが先頭で余裕で登り私が苦労しながら登り振り向くともうコバさんが登ってきていた。

霧雨はいつの間にか上がっていたが、すごく薄暗い沢を遡行していく。

10時ごろ、630m地点で大きな二股の分岐に到達。

二股の分岐。ここを左側へ進む。

進行方向左手側に進みここからは1ランクレベルが上がる感じがした。
この頃から流木が増え、歩きにくくなってきた。

10時半ごろ、700m地点では4mほどの滝が現れたがシャワー状で足場がなくうえさんもコバさんも登るのを諦め、
ここは右側を巻いて進んだ。

ルートを悩む二人。

その後800m地点で6mほどの滝をお助けロープを出して貰い登ったが、私は一度落ちてしまった。
まだまだ実力が足りないようだ。

思い切って滝の中に突っ込めば登りやすかったようだ。

いよいよ大詰めで11時50分ごろ最後に6mほどの滝をお助けロープを出して貰い登りきり、
左側に踏み跡を見つけ遡行終了。

最後の大きな滝。

急な坂を登りきり、12時半ごろに登山道に出てきた。

ピンクテープを発見。遡行終了。

帰り道はとても整備された歩きやすいく、猿にも出会い楽しい下山だったが、
古里駅への下山道を近道をしようと地図上を頼りに破線を目指して進んだが予想以上の急斜面で私の中では今回で一番の核心となった。

急がば回れとはよく言ったものだと感じた。

青空が少し見えた。
サル🐵

私のわがままに付き合い急遽沢を計画していただいたコバさんありがとうございました。
色々丁寧にアドバイスを下さったうえさんありがとうございました。

まだまだ実力のなさを感じる遡行となりましたが、精進していきたいと思います。

餓鬼岳・唐沢岳

●2019年9月14日〜16日
●メンバー:(L)ケン、ノダ、セキモト(記録)

 

今回は久しぶりにのんびりの尾根歩き。ただガレ場の多い餓鬼岳、沢沿いの登山道で危険も多く気を抜かず歩いてきます。

7:00 スタート

登山道のはじまりです。

登山道の始まり
8:34

ひたすら沢沿いの道を進みます。天気が良い日だったので沢沿いはとても気持ちがいいです。ただ足場はしっかりしていますが、へつり、高巻きが多い道で落ちるとアウトです。気をつけて進みます。

沢沿いの道-1
沢沿いの道-2
沢沿いの道-3
9:20

最終水場で2日分の水を各自2-3リットルほど用意して行きます。餓鬼岳小屋では、水は有料(雨水)なので、もし自前に確保したい方はこちらで。

最終水場
11:22大凪山

アップダウンの続く山道が続きます。

13:32 餓鬼岳小屋間近

街中が稜線より見えます。よい風景です。

頂上間近より
13:58 餓鬼岳小屋

餓鬼岳小屋に到着。3連休ということもあり、予想外にテント場が混雑。それでも、なんとかよい場所を確保でき早めに宴会を開始。

15:00 テント場付近より

天気がとにかく良い。最高の眺め。ノダさんがなんと赤ワインをボトルで、さらにケンさんはコーヒーを豆で持ってくるというサプライズ、山頂直下でコーヒーをひくという始めての経験! 良い眺めと共に至福の時間でした。明日は12時間以上の長丁場となるため、16時過ぎに宴会は終わらせ早めの就寝です。

テント場付近より
剣ズリ方面

9/15(2日目)

3:00 スタート

ヘッドライトをつけて真っ暗の中、行動開始です。

3:33 餓鬼岳

暗闇の中突き進みます。

4:45 餓鬼のコブ

夜が徐々に開けてきました。太陽と山並みが幻想的です。いつ見ても夜明けは綺麗ですね。

夜明け
太陽と山並み
6:15 唐沢岳 – 9:17まで

餓鬼のコブから唐沢岳までは、険しい山道が続きます。アスレチック感もあり面白い山道です。また山頂からの眺めは素晴らしい、北アルプスの表銀座より先の最深部より穂高、常念方面の山々が全て見渡せます。

本日はテント場からここまで2時間で到着する予定でしたが、予想以上に時間がかかり唐沢岳から燕の合戦小屋までの行動を断念。別ルートも考えましたが、今回は皆でゆっくりしようと決め、あまりに頂上が気持ちいいので、頂上で昼寝(朝寝)。3時間ほどゆったりとして最高に気持ちよかったです。

山頂より
10:26餓鬼のコブ

唐沢岳良い山でした。

振り返っての唐沢岳

森からの槍が岳。全て山が見渡せます。

森からの眺め
11:35 餓鬼岳
11:44 餓鬼岳小屋

本日は早く着いたため、まずはビールで乾杯の後、昼寝です(笑)

9/16(3日目)

4:14 餓鬼岳小屋

本日は4:00おきで、下山して温泉の後、12時頃に気になっていた蕎麦屋を目指します。半分旅行気分ですが、最後は気を引き締めて下山します。

5:48 大凪山

今日も天気が良く、沢沿いの道が綺麗です。

沢沿いの道
大岩
9:29 登山口

登山口を離れ、温泉に浸かった後、念願の蕎麦屋です。長野のそばは美味しいですね。近くに風車がありとてものんびりした場所でした。

蕎麦屋近くの風車
蕎麦屋

〈最後に〉
今回は、ケンさん、ノダさんと始めての登山。二人がはまっているクライミングの話も聞けてとても勉強になりました。楽しい時間をありがとうございました。
久しぶりの尾根歩き、やはり百名山もいいですね!

爺ヶ岳東尾根〜鹿島槍(積雪期)

2019/3/22(金)〜3/24(日)
メンバー:こば(L)、うえ(記録)

蔵出し記録シリーズ。
爺ヶ岳の東尾根から鹿島槍を目指す、2年前のリベンジを果たすため挑戦だ。

1日目

5:00 東京発
9:30 登り始め
鹿島集落の駐車場に車を停めさせていただき、狩野家の前の登山ポストに計画書を投函。オババの碑の奥が登山口だ。
登り始めはいきなり急登。2年前は雪があったのだが今回は全くない。木の根を掴みながら、さながら沢の高巻きのような状態で登っていく。1476mピークのあたりからようやく雪がでてきたが、とても少なく歩きづらい。
すごい斜度の樹林帯をひたすら登っていく。

ジャンクションピークまでの急登
腐った雪に苦しめられた

12:30 ジャンクションピーク1767m
ようやく東尾根の稜線に出たので歩きやすい積雪を期待したが、気温が高いので雪が腐っている。
この日は我々が先頭だったので、踏み抜きラッセルに苦労し、予定よりだいぶ時間がかかってしまった。
はるか遠くに爺ガ岳山頂、鹿島槍が見えた。

ジャンクションピークからの眺め
下界の雲海が次第に晴れていくようす
遠くに槍ヶ岳を発見!
P3手前の辛いところ

14:30 p3幕営地
本当はp1まで行きたかったのだが、時間と体力の問題でこの日はここまで。
明日の早朝、雪面の状況がよくなることを期待しよう。
ささやかな風除けを作りテントを張った。この日ここにビバークしたのは、我々ともう1パーティだけ。
一時的に風が強まったが、2年前に泊まったp1よりはるかに快適だ。
夜は満月で、美しい山頂と星を眺めることができた。

p3にてビバーク

2日目

5:00 出発
昨日の遅れを取り戻すべく早めの出発。
雪面がクラストして歩きやすくはなったのだが、アップダウンがつらい。
p2周辺には痩せ尾根がいくつもあるが、雪が少なく柔らかくなっていた。崩れるのも時間の問題かもしれない。

明け方P2周辺
p2のナイフリッジ

7:00 p1
p1手前の雪壁を越えてようやくp1に到着。p1は一昨年に幕営した場所だ。
ずっと目の前に見えているのに、爺ヶ岳山頂までがとても長く感じた。歩きやすい広い尾根だが雪庇やクレバスに注意して歩いた。

P1に到着
p1〜爺ガ岳山頂を眺める

8:30 爺ガ岳中峰
ようやく到着。到着したころにはガスってしまったが、次第に正面に立山と劔岳が見えるようになった。

爺ガ岳山頂に到着!
爺ヶ岳山頂から南方面の景色

ここから夏道を辿り、爺ヶ岳の西側斜面をトラバースして冷池山荘に向かう。富山側に出た途端、西風が強くなった。
尾根上は巨大な雪庇ができていて、登山道すぐ横まで亀裂が走っていた…

爺ヶ岳の西面をトラバース

立山も剱岳も間近に!
遥か遠い鹿島槍ヶ岳山頂。よく見ると山荘も写っている
冷池山荘のコルに降りる手前で冬毛の雷鳥とも遭遇
実は2羽いた雷鳥

10:50 冷池山荘
ようやく冷池山荘の冬季避難小屋に到着。
小屋は屋根まで雪に覆われていたが、出入り口周辺には雪がなく、すんなり入れた。

11:15 出発
小屋に荷物をデポして、〜布引山〜鹿島槍ヶ岳を往復。
出発した時の天候は高曇りだったが次第に西風が強まり、天候悪化が目に見えていた。
明日はもっと悪くなる予報なので、登頂のチャンスはこの時だけ。一刻の猶予も許されないと、小屋で休みたい気持ちを封印して必死に歩いた。

布引山とその奥の鹿島槍を目指す

小屋の周辺から布引山、鹿島槍山頂までは至る所に10m以上の雪庇が発達していて、夏道の近くまでクラックが数多くできていた。今回の全行程を通して、雪庇が一番すごいのはこの辺りだったように思う。

13:26 鹿島槍ヶ岳
山頂への九十九折りに差し掛かったあたりで、無情にも霧が立ち込め、山頂に立った時には真っ白になっていた。
タイムリミットが迫る中、なんとか山頂に立てたことに安堵しつつ、即下山。

証拠写真。東面は景色が見えていた

15:00 冷池山荘
小屋に帰ってきた15時頃には粉雪が舞い始め、夕方以降は風雪がかなり強く(風速20m以上?)なっていたようだ。
小屋の中には我々以外に2パーティと、さらに外に1パーティが幕営していた。
ちなみにこの小屋は、冷池山荘が休業中にだけ解放していただいている冬季避難室だ。下山後に、周辺状況をお知らせするお手紙とともに利用料をお支払いする。
この日のような吹雪の日には、小屋の存在は本当に心強い。

3日目

6:40 出発
翌朝は厳しい行動となった。
小屋に泊まっていた他のパーティと共に赤岩尾根を目指すものの、途中の尾根では強風に煽られて必死に耐えながら前進。
赤岩尾根に取り付くトラバース道は、昨夜積もった15cmほどの積雪のため厳しいと判断し、急斜面を100mほど下降して様子を見たが、そちらも雪崩の危険がありそうだった。
他パーティはロープを出して斜面の途中からトラバースするようだったが、我々の装備と技術では危険があると判断し、元来た道を引き返し爺ヶ岳東尾根から下山することにした。
ちなみに、同日に先行していた屈強な4人パーティは、最初夏道でのトラバースを試みるものの断念し、ロープを使用して尾根通しで下降していたと思う。

8:30 赤岩尾根敗退
ここからは昨日と同じ道だが、西側斜面をひたすら歩く道のため、2時間も西風の強風に吹かれ続けた。風上側の右手や右頬が冷たさで痺れたが、隠れる場所もないので摩ったり動かしたりしながらとにかく進んだ。
この時の風で右頬がごく軽い凍傷になり、なかなか跡が消えなかった…(涙)。

10:30 爺ガ岳中峰
爺ヶ岳の東側に出た途端、今までの強風がぴたりと止み天候が回復!
ふわふわのパウダースノーが広がる天国のような場所だ。東と西でこんなにも気候が違うとは…
富山側を無事に抜け出したことに心の底からホッとした。

東面から爺ヶ岳山頂を振り返る

12:40~50 p3
天候が回復すると今度は気温上昇に伴い、初日以上の腐り雪に苦しめられた。
しかもこちらの斜面はさほど降雪がなかったようで、樹林帯の泥山は相変わらず。
一昨年同様、息も絶え絶え下山することとなった。

p2あたりの尾根
山頂を振り返る

15:50 下山

最後に…
今回、2年越しの念願が叶い鹿島槍に登頂することができたものの、爺ガ岳下部の腐った雪や最終日の強風にはかなり苦しめられ、春先とはいえ北アルプスの難しさを思い知らされた。
だがそれと同時に、恐ろしくも美しい巨大な雪庇や、ふわふわのスノーパウダーなど貴重な体験も数多く、忘れられない山行になった。

コースタイム
1日目/9:30登山口〜12:30ジャンクションピーク〜14:30 p3
2日目/5:00 p3〜7:00 p1〜8:30爺ガ岳中峰〜10:50-11:15冷池山荘〜13:26鹿島槍ヶ岳〜15:00冷池山荘
3日目/6:40冷池山荘〜8:30赤岩尾根敗退〜10:30爺ガ岳中峰〜12:40-50 p3〜15:50下山

袖沢御神楽沢

●日程:2019年9月14~16日
●メンバー:
つりし(L)、ササジ、タマ、ハギ(記)
●行程:
【14日】三岩岳登山道…窓明山手前のコルよりミチギノ沢下降…1200M(泊)
【15日】幕場…ミチギノ沢下降…御神楽沢遡行…1585M(泊)
【16日】幕場…御神楽沢遡行…会津駒ヶ岳/中門岳のコル…会津駒ヶ岳…駒の小屋…滝沢登山口

 

9月14日

三岩岳国体コース登山口(6:20)…三岩岳避難小屋(10:10)…窓明山鞍部(11:35)…ミチギノ沢…1202M(14:50)

前夜に東京発。車を下山場所の会津駒滝沢登山口の駐車場に置き、始発のバスで三岩岳登山口に向かう。
のっけからの急登、大汗をかきかき登る。それでもまだ、涼しいのでありがたい。三岩岳避難小屋近くの窓明山方面への縦走路に入り、ドロドロの登山道に文句を言いながら到着した池塘付近の鞍部にて装備を整え、薮に突入。ほどなく沢型が現れ、ホッとする。今日はこのミチギノ沢を下れる所まで下るのだ。

ミチギノ沢へ

しかしホッとしたのも束の間。この沢、よく滑るのだった。わたしはコケて、どういうわけか膝から着地。打ち身の痛みが引かず、膝を庇いながら妙な格好で降りて行く…。
のろまぶりにしびれを切らしたつりしL、後ろから別パーティが来て直近のテン場が埋まってはたいへんと、タマちゃんと先に確保しに先行。テン場近くになったら痛みはようやく引いてきた、まだまだ明日からも先が長いのだ、よかった。
14:50、1202Mの適地に到着。先行Pがいるのが分かっていたため、この下の1100Mの適地が空いているか微妙ということで、ここで1日目は終了。
ササジの富山土産から始まり、タマちゃんが担ぎ上げ下ろしてくれた豪華な夕食とおつまみでお腹一杯。つりしLがテン場周辺で釣り上げた良型の岩魚は一晩焼き枯らして朝食べることにした。

 

9月15日

幕場(6:50)…御神楽沢出合(9:30)…岩畳(11:15)…スラブ滝2段10M(12:10)…ナメ滝50M(14:55)…直瀑10M(16:15)…1585M(16:45)

今日は長くなりそうなので、4:30起床6:30発!の、予定だったが。
6:50発。沢の朝はどうも、のんびりしがちなのだった。

上流よりヌメリが取れて、大分歩き易くなった沢を下降。1100M適地の先で3-4Mほどの懸垂をし、さらに右岸の緩やかな段丘を巻き下る。段丘は懸垂したところから続いていたので、最初から巻きに入ってしまってもよかったかもしれない。最後は浮石だらけの枝沢から下降(段丘から枝沢に降りるところにトラロープがあった。)。ゴルジュっぽいところを、沢通しに下れる箇所も含めて纏めて巻いてしまったようだ。その後は特になにもなく、9:30御神楽沢との出合へ。
「時間、すでに押しているからね!」とつりしLに気合を注入されて出発。

20分ほどであらわれた小滝は右壁のバンドを伝って通過、その後も歩きとほどよい滝が交互に現れるかんじ。

下流の幅広滝
下流の幅広滝2

「御神楽沢の名所」という岩畳は、一時埋まってしまったそうだが、今は岩が一個残っているのみで不思議な景観を取り戻していた。

岩畳
跨ぐ勇気が出ませんでした

スラブ滝2段10Mで先行Pに追いついた。上段の左岸垂壁を1Pが上に抜けたところのようだ、もう1Pを待たずに垂壁手前の、ルンゼ状の枝沢から巻くが、中間が見た目よりなんだかいやらしい。そしてスラブ滝落口へのトラバースの出だしはわたしの大嫌いな土+草付風。お助けを要求…しかし本当に欲しかったところには間に合わなかった。(悲

スラブ滝2段10M、左から登れれば上は容易、でも残念なことに下部が取り付けません

しばし穏やかな歩きが続く。
スラブ滝を最初に抜けたPがいかにもな淵で釣りをしていたが、快く先に行かせていただいた。既に大物を何本も上げていて羨ましいかぎり。
その後は大田区の山岳会だというPも交え、相前後して進む。今回御神楽に入ったのはわたしたちを含めて3Pのようだ。

歩きゾーン

ナメ滝50Mは下部は左を快適に登るが、最後の抜け口が微妙。お助けをもらった。

ナメ滝50M、容易に見えます
ナメ滝50M2

(ナメ滝通過後、一箇所左から巻いて懸垂したのだが…遡行図を見てもどの滝か思い出せない。本流で唯一懸垂した)
渓相が変わって、大岩地帯へ。いつもならテン場でゆっくりしている時間だが、ここにはそんな場所はない。グイグイ登って高度を稼いだ。
大岩地帯の出口には側壁トラバースで登る滝、ちょっと膨らんでいて回り込む箇所に緊張したが問題なし。

大岩地帯で高度を稼ぎます
大岩地帯出口の滝
大岩地帯出口の滝2

沢が右に90度曲がる場所にある直瀑10M滝は左から腰まで浸かりそうなポイントを巻いて滝下に近づき、滝の左側から巻く。

直瀑10M

巻き終わるとすぐに4人寝れるくらいのテン場があり、ここで終了とする。
薪が少なく、あまり盛大な焚き火はできなかったが、河原が狭いのでちょうどよい。
満月で明るい夜だったが尾根向こうに出ているせいで、わたしたちがいるところからは星が綺麗に見え、また月明かりに照らされた対岸の山肌に背後の尾根の影が落ち、幻想的な風景だった。

 

9月16日

幕場(7:00)…ムジナクボ沢出合(7:05)…稲妻型の滝(8:10)…会津駒ヶ岳/中門岳のコル(11:20)…会津駒ヶ岳(11:40)…駒ノ小屋(12:00/12:45発)…林道(14:50)

霧雨の中出発。幕場から出発するとムジナクボ沢はすぐだった。しばらくすると、昨日の幕場よりも乾いて快適そうな適地を見送る。先行していたPはここに泊まったようだ。
さて、記録でよく写真が載っている三段電光型の滝。ちょうど、先行Pが三段目右のリッジをフリーで登っていた。滝全体としては寝ているのだが、三段目は登っているのを見ると見た目よりは立っている印象。

電光型3段の滝

滝上で巻きに入ったのを見届けて、「あの上の5M滝は登れないんですよ」と下調べしてきました感をアピール。するとつりしLが「じゃあ、めんどくさいから(電光型の滝と)一緒に巻いちゃおう」と速攻決断!みんな電光は登っていると抵抗したが、「なら巻きは新ルートかもね♪(試してみよう)」とそのまま左の藪に突入…。ともあれLの的確なルーファイで懸垂なし、電光型3段+5Mの滝+その上の最狭部も最小限で巻いたようだ。しかしツルツル根曲りのトラバースは個人的にきつかったです。片腕パンプ。いやはや。

ともあれ難しいところはもうなく、会津駒と中門岳の間のコルに出ることを目標に詰めるのみ。
1870Mの紛らわしい二俣では奥の二俣を左に進み、あとは方角を合わせて進みやすい方を選ぶ。
沢型は一瞬見失うも、わりと上の方まであり、最後10分ほど藪を漕ぐと、狙った通りの場所の登山道直下のコバイケイソウ地帯に飛び出した。なるたけ踏みつけないように注意しながら木道へ。ガスでどうせなにも見えん、と会津駒を巻いてさっさと小屋に下ろうとするLを説き伏せ、山頂経由で小屋へ向かう。

木道を会津駒山頂へ
真っ白な山頂に到着

駒の小屋で、各々熱いラーメンをすすり大休止。山のカップヌードルはなんでこんなに美味しいんだろ…。ほこほこ温まってすっかり弛緩した体に鞭打ち、雨の中、滝沢登山口に下山した。

*******

充実の3日間。全体の行程に影響を及ぼさずにあと何年、こういう山行に参加できるか…とドキドキするようになりました。「いまなら行ける行きたい沢」には行かないとな〜と思う今日このごろです。リーダーはじめメンバーの皆さまに感謝感謝です。ありがとうございました。

金木戸川 双六谷

2019/08/10-13
メンバー:つりし(CL)、ハギ(SL)、つかみ、セキモト(記録)

いよいよ来た夏休み。台風の影響を心配していましたが、結果とても良い沢旅となりました。渡渉、巨岩が連続する水量の多い沢で、沢登り3回目の私はおっかなびっくりのスタート。エメラルドグリーンの川と奥深い緑に癒される良い沢でした。

8/10

6:34 開始

取り付きより打込谷までは、泳ぎの連続の沢ですが、高巻きで打込谷へ行きそこから入渓するコースを取りました。

長い林道歩きの始まり

7:32 第二ゲート
8:13 崩落地

かなり大きな橋が巨岩で押しつぶされています。自然の力ってすごいですね。

崩落地

9:00 分岐

分岐を広川原方面へ進む、そのあと道沿いにいくがなぜか道が見つからない。
右岸をトラバースする踏み跡があるようだが、結局藪漕ぎを20 -30分ほど行うことに、無事不明瞭な道を脱して打込谷まで林道をひたすら進む。リーダーがしっかりリカバリー、全体的に初心者に合わせたペースで進んでいただきありがとうございますm(_ _)m

広川原方面へ

13:15 入渓

打込谷より入渓。台風の影響もあるのでセンズ谷まで進む予定。ひたすら川の中を歩き、渡渉、ヘつり、泳ぎの連続。特に危ないところは無いが、川底にぬめりがあり注意しながらの歩きとなる。

遡行開始
渡渉の連続

14:30 テン場

センズ谷までの予定であったが、夕立がきて増水するとまずいので、打込谷との中間地点で一泊。河原も見渡せる良いテン場であった。つかみさんが絶品カレーライスを作ってくれ、心配していた雨もなく良い初日で終了する。
(写真なくごめんなさい!)

1日目のテン場

8/11

7:30 開始

2日目も良い天気。引き続き、水量は多いが、台風や夕立の影響はなく良い感じでのスタート。2日目も気を引き締めて、天候がどうなるか、わからないのでできる限り先に行きたい。

2日目も良い天気
引き続き水量多し

12:13 センズ谷

遡行図で言うセンズ谷(違うとの噂も..)を越えたあたりの河原が素晴らしく綺麗でした。とても気持ちよく青空に映え見入ってしまう風景です。こういった場所に出会えるのは沢ならではですね。

気持ち良い河原
センズ谷前

14:10 熊のテン場

雲が出て来て、川下から風が吹いてくる。2日目は天候が崩れる予定だったので、用心して早めにテン場を探す。蓮華谷と抜戸沢の間で、増水しても問題なさそうなテン場を発見。ただ良く見ると、熊のフンがあちこちに… 近くに巣穴になりそうな洞穴も。少し怖いが、爆竹や笛を鳴らし泊まることに。一旦決心してしまうと熊のことは忘れ快適に過ごせました 笑。

2日目のテン場

8/12

7:00 入渓

雨を心配していましたが、昨晩も降られることはなく天気が良いまま3日目を迎える。

小滝が連続するが、特に怖いとこはない。一部ゴルジュ部分があり、ヘツリやお助けロープを出しての遡行となる。大きな岩は、背丈があるので越えられるが、ヘツリやホールドがない部分では、歩き方が重要と常々感じた。前をいくハギ先輩の動きにクライミング慣れしてると感心。まだまだ修行だな…と考えている時にドボンと川へ 笑。下流以外は、流されても安心な沢だったので大滝のある沢と異なり、気は楽に過ごせました。

巨岩を進むリーダー
続くメンバー

8:47 最後の二股

源頭部に近づくにつれて、いよいよ水はなくなっていく。藪漕ぎもなく気持ちが良いまま最後の登りを詰める。

最後の登り

11:28 双六前休憩

双六小屋までの道が美しい。

双六テント場に続く道
遡行終了

14:20 双六小屋

沢登りは終了。時間があるので空身で双六岳山頂まで。天気は悪く槍が岳は見えなかったが、無事登頂。

14:58 双六岳山頂

15:55 双六小屋

双六小屋に戻り、昨日あまりにも寒かったので贅沢し山小屋で一泊+
ビール三昧となりました ^^。

双六小屋で1泊

8/13

6:12 双六小屋

夕食、朝食ともに美味しかったです。

朝ごはん

素晴らしい天気の中、ゆっくりと下山。

7:33 弓折岳

槍から大キレット、滝谷、穂高、ジャンダルム、焼岳まで全て見渡せ素晴らしい天気。

8:16 鏡平山荘

鏡平小屋からの1枚は良い写真になりました。

鏡平より

10:29 ワサビ平小屋

途中のワサビ平小屋で、そうめんを発見。我慢できずに迷わず注文。
美味しかったです。

わさび平小屋で

11:25 新穂高ロープウェイ

11:30で登山終了。

【雑感】
初心者の私にとって、歩き方、ロープワーク、読図と学ぶことが多くとても実りのある沢旅になりました。リーダーには、ペースや増水の危険を考えながら、常に注意を行いつつ気を配っていただき感謝です。ハギさん、つかみさんにはロープの結び方や足の置き方など基本的なことを教えていただきありがとうございます。今までは一般縦走が中心でしたが、今後、山やバリエーションにも楽しんでいきたいです。山岳会に入り始めての夏休み、みなさんと色々な話もでき有意義な時間でした。

双六谷とても綺麗で思い出に残る沢旅になりました !
(記録:セキモト)

滝谷クラック尾根(無雪期)

2019/8/10(土)〜8/12(月)
メンバー:こば(L)、うえ(記録)
ギア類:(2人あわせて)
ダブルロープ:2本、ヌンチャク:9本、キャメロット:#0.3〜4×1ずつ、#0.75〜2×さらに1ずつ、その他個人装備:クライミングシューズ、カラビナ・スリング等

8/10(土)

5:40上高地〜8:05横尾〜9:05本谷橋〜10:45-11:45涸沢〜14:30北穂テント場〜15:10山頂

前夜の渋滞がひどく、沢渡駐車場に到着したのは深夜1:30頃だったが、翌朝はタクシーにすんなり乗れて、幸運にも5:30前に上高地入りすることができた。
寝不足の目をこすりながらも、横尾までは快調に進んでいく。
この日はとても天気が良く、本谷橋の前後からは暑さと寝不足に苦しめられ非常にしんどい登りになってきた。
息も絶え絶え涸沢に到着すると、生ビールを美味しそうに飲む人たちを尻目に、我々はソフトクリームで大休憩をとる。
涸沢から日帰りでアタックする手もあるのだが、明日の朝、なる早で取り付きたいので、根性で北穂まで登らなければならないのだ。
私は初めて北穂を南稜登山道から登ったのだが、急傾斜と灼熱の日差しでヘトヘトになってしまった。こんなに疲れて明日は大丈夫なのだろうか…
登山道の途中で、長野山岳警備の方からクラック尾根の最新の写真を見せてもらった。真新しい崩壊の後が見えたので心配していたが、北穂小屋の方に聞くと「今シーズン何パーティも登っているので問題ない」とのこと。
これで逃げ場はなくなった…
B沢下降点の偵察を済ませて小屋に戻る時、あまりの疲れから登山道をよろよろ登っていたら、小屋のお客さんから「あとちょっとだ!頑張れ!」と声援を頂いてしまった。大キレットを縦走して来たと思われたようで、縦走もしてないのにヘトヘトな自分が恥ずかしかった。
北穂の夜は満点の星空で、薄手のダウンと夏用シュラフでは結構寒かった。

8/11(日)

4:50B沢下降開始〜6:00登り返しfixロープ〜6:30取り付き〜8:50旧メガネのコル〜9:15ジャンケンクラック取り付き〜11:50大テラス〜12:30登攀終了〜14:20下山開始〜16:05涸沢テント場

【アプローチ】
3:00起床、3:40出発で、昨日確認したB沢下降点に向かう。
B沢下降点は北穂小屋から大キレット方面に少し下り、1つめの鎖&鉄梯子の下に×印が連打されている岩が見える。近づくとと「B沢入口」の文字があるのですぐわかる。

B沢への目印は連打された×印
B沢入口

装備を準備しながら日の出を待っていたら、手練れ風の4人パーティが来たので先を譲る。我々は明るくなってからスタートした。
B沢の恐ろしさは様々な記録で読んでいたが、まさに岩の墓場だ。
足元の岩は何一つ信頼できない。壁沿いの岩は比較的マシなので、右に左に側壁を伝いながら慎重に降りていく。

B沢の下降。慎重に下っていく
巨大チョックストーンを振り返って…

途中2箇所、残置ハーケンを使って懸垂した。
1つめは落ち口の左岸寄りをクライムダウンできる気もするが、落石必至なので大事をとった判断となった。
我々の後にもパーティが続々とやってくる。出だしの急な部分や、小ギャップを下る部分はどうしても落石を起こしてしまうので、十分に距離をとったり声を掛け合うなど注意が必要だ。

1時間少々降りたところで、左岸側壁にフィックスロープと足用のボルトが打ち込んである登り返しポイントに到着する。

FIXロープと足場用ボルト

表皮が傷んだロープにヒヤヒヤしながら2段登ると、右奥にペツルボルトの懸垂支点がある。ここを「斜めに懸垂しながらバンドに降りる」と先行記録で読んでいたのだが、実際は思いっきりトラバースしながら降りていくイメージだった。

2段目はFIXロープが切れているのでフリーで登る
ボルトの懸垂支点
バンドを目指して斜めに懸垂

斜上するバンドに降りて、その上の草付きの踏み跡を登っていくとクラック尾根の取付きテラスに到着する。
記録で見た「↑クラック」という文字は消えていて見つからなかった。

踏み跡を登ると取付きテラス

【1P目】(リード:こば)
凹角を登り少し進んだところで、残置ハーケンが固め打ちされているフェイスの前でピッチを切る。
トポの40mという記述よりは短めの印象だ。

1ピッチ目

【2P目】(リード:うえ)
ビレイポイントのあるフェイスをややトリッキーなムーブで上がった後、リッジに上がる場所を探しながら、左奥に回り込んでしまった。
回り込んだ突き当たりのフェイスには残置ハーケンが連打されていて、誰かがこのフェイスを登ってリッジに上がった様子を物語っているが、どうにも難しそう…。トポの記述は「やさしいリッジ」なのでどうも間違えたようだ。
ひとまず突き当たりのフェイスの残置ハーケンでピッチを切り、こばさんに登って来てもらった。ここで右往左往したせいで弛んだロープが浮石に引っかかりB沢に落石してしまった。人がいなくて本当によかった…。

2P目のはじめ

【3P目】(リード:こば)
こばさんにも様子を見てもらったが、ここからリッジに上がるのは厳しそう…ということで、間違えた場所まで戻ることに。
リッジを回り込む手前のフェイスで、ピナクルを使ってビレイポイントとした。
後続パーティはここで1P目を切っていた。

【2P目・やり直し】(リード:うえ)
ハンドサイズのクラックを利用してフェイスを登るとリッジにでる。「やさしいリッジ」を登りきり大きなピナクルに登ると、旧メガネのコルだと思われる崩壊地帯が見下ろせる。ロープ長は約40mほど。
トポではこの手前でピッチを切ってから3P目でピナクルの右を回り込むようだが、私はこのピナクルの上で残置ハーケンを利用してピッチを切った。

やさしいリッジからピナクルを見たところ

【3P目・やり直し】(リード:こば)
ピナクルからコルへクライムダウンして、崩壊したナイフリッジを渡り対岸の壁を1段登る。今年崩壊が進んだと思われる真新しい白壁の前まで。ここの崩壊地はかなり脆くて、私は巨大落石を1尾根とクラック尾根の間のルンゼに落としてしまった。反省。

P3終了点は崩壊壁の前。上部には4P目のワイドクラックと5P目のジャンケンクラックが写っている
崩壊の様子

【4P目】(リード:うえ)
簡単なハンドクラックを1段上がると、次はV級のワイドクラックだ。
フットホールドが乏しいのだが、クラックの中のガバを使いながら少しずつ足を上げていき、チョックストーンを思いっきりひっぱって腰をねじ込み、なんとか安定した体制に持ち込んだ。面白いピッチだった。
その後、突き当たりのジャンケンクラック取り付きでピッチを切った。
写真で見ただけではジャンケンクラックの左右が同じ1枚岩にあるのだと思っていたが、実はワイドクラックのある右の岩の奥に、左クラックのある岩が重なっている構造だった。

【5P目】(リード:こば)
ルート中の核心と言われる、ジャンケンクラック左(V)を登る。
右のクラックは近づいてみるとオフィズスっぽいワイドクラック。
楽しい難しさでなく、苦しいになりそうだったのでここは左を選択したそうだ。
クラックはゆるいフィストでジャミングが効きづらい。右横の細いクラックに右手を引っ掛けながら、クラックと両方使いながら登った。残置ピトンが多く、ここではカムは使わなかった。
クラックはすぐに終わり、右のオープンブックのコーナー(IV)に戻るために、わずかなフットホールドで慎重にトラバースする。ジャンケンクラック自体よりもこのトラバースの方が難しかった。

5P目のジャンケンクラック

トポではコーナーを登り切って、少しフェイスを登ったあたりでピッチを切るようだが、こばさんはその先の脆い凹角を越え、さらにルンゼを少し登った次のフェイスの前でピッチを切った。

つなげて登った脆い凹角。本来は6P目か?
5P目終了点のあたり。槍がよくみえる
絶景

【6P目】(リード:うえ)
左に回り込むラインもありそうだったが目の前のクラックが走ったフェイスを登る。トポには特に書いてないのだが、私にはかなり厳しく、V以上ありそうな印象だった。
正面のクラックの中の残置ハーケンにヌンチャクをかけて右横にカムをきめたあと、「あーでもない、こーでもない」ともがく私に、こばさんから「代わろうか」の一言。
「チョンボします」と、諦めた私はヌンチャクを鷲掴んで体を持ち上げ、なんとか届いた左手のガバカチに体重を預けて登り切った。(ここ、実はとても面白そうでやりたかったあ:こば)

6P目登り出しのフェイス。写真では分かりにくいが、上部が苦労したクラック。

リッジにあがった後はガラガラのルンゼを左手に見ながら、ルンゼが切れる突き当たりをめざし斜めに降りた。
トポではルンゼが80mと書いてあったのでかなり悩んだが、リッジの右を覗き込んだら断崖絶壁だったので消去法で正しいと判断し、ルンゼの突き当たりの階段状を少し登ったところ、巨大な平たいチョックストーンの下でピッチをきった。 ロープ長は40m以上だったように思う。

ガラガラのルンゼを上から見た写真

【7P目】(リード:こば)
チョックストーンの左下を回り込むように登ると再びガラガラのルンゼが繋がっていた。トポの「ルンゼが80m」の記述はチョックストーンの上下を合わせたものだったようだ。
左壁に沿って気をつけて進みながら、ルンゼの行き止まりの大テラスでピッチを切る。

7P目出だしの巨大チョックストーンを下から見たところ

【8P目】(リード:うえ)
大テラスの奥側も登れそうだったが、一段上を少し戻ったところの凹角から登った。
傾斜はゆるく登りやすいのだが、すべての岩が動くので上から押し付けるように慎重に登る。

8P目草付き混じりの凹角

凹角の頂上のピナクル目指して登りきると、登山道が間近に見えて驚いた。トポではもう1pあるはずなので嫌な予感はしたのだが、そこから右に方向転換して踏み跡を上がっていくと、北穂小屋の20mほど下、大キレット登山道のすぐ横にトップアウトしてしまった。
右手奥を覗くとトポの最終ピッチであると思われるバンドが見えたので、凹角の途中でピッチを切り、壁を直上してバンドを左上するのが本来のルートだったのかもしれない。
最終ピッチが無くなってしまったことをこばさんに謝って、周りの登山者の目に照れ臭さを感じながらカムで支点構築して、こばさんに登って来てもらった。

小屋を少し大キレット側に降りたところにトップアウト

スッキリしないトップアウトではあったが、無事に登り切ることができたことは本当に嬉しい。
行動中はほとんど補給をしていなかったので、登攀が終わるとそれまでの疲れがどっと出てきた。
北穂小屋でカレーを食べてひと休みしたのち、急いでツエルトを撤収し、ヘトヘトになりながら涸沢に降りた。
お盆の涸沢は大盛況で、生ビールも名物・手作りおでんも売り切れだったが、缶ビールとレトルトおでんで祝杯をあげた。
涸沢の夜は北穂に比べてかなり暖かかった。

8/12(月)

5:00起床〜6:20出発〜10:30上高地下山

赤く染まる奥穂を眺め、美しい涸沢を堪能したのち足早に下山。
この日も日差しが強く、標高を下げるにつれてどんどん暑くなっていく。
徳沢園のコーヒーフロートがとても美味しかった。
そして観光客で賑わう上高地に無事に下山した。

今回、憧れの滝谷を登るという非常に得難い経験ができた。
こばさんはドーム中央稜を登った経験があるが、私にとっては初めての滝谷だった。
ボロボロとした岩壁に囲まれた薄暗い谷間。ルート上のどこにも確実なホールドがない緊張感。
そして近くに大キレットや、高度をあげると槍を眺めながらクライミングできる素晴らしいロケーション。
滝谷らしい、大きな充実感を得ることができた。
ただ一つ心残りなのは、結局私にはクラック尾根の全貌がよくわからなかったこと。
進むべき方向に確信が持てないので、途中に乱打されている残置ハーケンに随分惑わされてしまった。
お隣の1尾根は山頂から1枚のひだが綺麗に伸びるように見えるが、クラック尾根はいくつかの尾根をつなげ、弱点攻略しながら登っていくルートなのでは…と、こばさんの言。
たしかに…
今回の経験をプラスにして、今後の山行に生かしていきたい。

最後に、いつも先陣をきって導いてくれたリーダーに感謝!

北鎌尾根

2019/7/20〜22
メンバー:ウエ(L)、つかみ、あず(記録)

待ちに待った北鎌尾根!入会してから約5年、やっとクラシックルートへの第一歩を踏み出すことができました。

女性3人ということと、テン泊装備で挑むということから、今回は最も行程が短く体力的にイージーであると専らの噂である水俣乗越経由のルートを取ることとしました。
当初の予定では19日から入山し22日を予備日として残すということになっていましたが、ここ数週間ほど活発に活動しては登山者を苦しめている梅雨前線と、数日前から日本海へ近づいてきている台風の影響で、私たちも例外なく山行の日程を後退させざるを得なくなりました。
撤退やアタック待機に予備日を使用することができなくなってしまったので、行程は再確認が必要に。体力的、天候的に可能なら初日(20日)は北鎌のコルで幕営、体力的に辛かったり2日目(21日、アタック日)の天気予報が不明瞭で撤退覚悟の場合は北鎌沢出合で幕営、という大まかに2通りの行動目標を立てることとしました。

7/20
06:00 上高地
当日、5:30にバスターミナルに集合したのち共同装備の振り分けやトイレ休憩を済ませ、6:00には上高地を後に。
この時期に入ると一般登山道もハイシーズンとなるので、沢渡からのバスも05:30に上高地に着きます。早いことは良いことですね。

前夜の雨で川霧烟る河童橋
長雨のためか水量の多い梓川

10:45 大曲
それにしても、リーダーのウエさんの足がめちゃくちゃ早い。本来なら本日中に北鎌のコルへ辿り着くのが最善なので当然の速度なのですが、やはり普段からバリエーションに通っているウエさんと、最近サボりがちな上荷物の軽量化に失敗した(この件は後々他のメンバーが私のザックを持ち上げたことで発覚)私では、キャパシティが倍近く異なっていました。殿のつかみさんも「暑い」などと言いながら、あまり体力を消費した風ではないので余計に私の心をえぐる…。
大曲まではコースタイムより大分早く通過し、本日の核心部「水俣乗越までの登り」へ突入です。

水俣乗越への登り途中、上高地方面を振り返って

12:05 水俣乗越
途中、どこかの屈強な学生3人(内2人は女性…!)が100L近い大型ザックを背負い私たちを抜かしていったものの、コースタイムよりは巻き気味で到着。
彼らも21日に北鎌尾根へアタックするらしく、幕営は北鎌のコルとのこと。コルには2張程度幕営できるとは聞いていましたが、体力の消費具合も考えると今夜は北鎌沢出合で幕営かな、という雰囲気が隊の中に流れ始めました。

水俣乗越の道標

水俣乗越で15分ほどの大休止を取り、天上沢の下りが始まります。

天上沢の下りから針ノ木岳方面

天上沢の斜面からは、後立山南部と思しき山影が見え隠れします。こう見ると水俣川遡行の方が早いのでは、などと錯覚させられますが、騙されてはいけません。

天上沢から北鎌取り付きまでの下りは、ひたすら沢型を下るだけなので、基本的には迷ったりしないと思います。
一つ注意点があるとすれば、水俣乗越から天上沢の雪渓まで下る踏み跡が途中まで非常に脆いということでしょうか。水俣乗越から下り始めてすぐは斜度がきつく崩れやすい、いわゆる沢の詰めの様な雰囲気です。途中からはジグザグで歩きやすい踏み跡に変わりますが、これを見逃すと滑落必至の雪渓スケートリンクへご招待されてしまいます。

ここからは雪渓に下りて下降する。-ウエさん撮影

天上沢を下り始めて2,30分ほどすると、避けることができない雪渓が姿を現しました。私とウエさんは軽アイゼンを持参していたので、念のためそれを装着。つかみさんは軽アイゼンはなしとのことなので、ストックとキックステップで私達2人の後を追います。
思うに、この時使用した軽アイゼンももっと小型で軽量なものにできたはずなので、こういうところから軽量化失敗の流れができあがっていたのかもしれません。人によっては軽アイゼンも要らない程度の斜度と距離だったので、持ってこないというのも一つの手だと思います。

雪渓終了後の天上沢下降-ウエさん撮影

雪渓が終わってからは、ダラダラと無駄に長い天上沢と時々横断する枝沢に辟易しながら下降を続けます。

14:50 北鎌沢出合

北鎌沢出合のケルン

北鎌沢出合に到着したのは15時も近い時間帯でした。
これから北鎌沢を詰めれば、どんなに早くとも2時間半はかかること、そして北鎌沢の水量がなんだか思ったよりも多いことで、遡行へのモチベーションはだだ下がり。今日はここまでで行動を終了すべきだ!という意見は出合到着前には固まっていて、出合に着き次第幕営地探しが始まりました。
ちなみに、北鎌沢出合の幕営地はいくつか適地がある様で、私たちは出合に一番近く且つ一番広いと思われる砂地にテントを張りました。3人用テント(mont-bell ステラリッジ3型)で丁度入りきるくらいの面積だったので、それより大型だと設営に苦心するかもしれません。
また、ラジオ(NHK第2)なら電波が入ることも確認できました。

17:00頃 夕食

夕食の生姜焼きはウエさんお手製

今夜の食担はウエさんで、メニューは豚肉の生姜焼き。こういう手の込んだ山飯にこんな場所ですらありつけることに感謝しながら、明日への英気を養います。
天候は比較的良好。ヤマテンによると明日も日中降雨の可能性が低い様なので、安心して床に就く。19:30頃には就寝。

7/21
04:40 出発
北鎌沢遡行からの行動開始ということで、3時頃に起床し、ある程度明るくなったこの時間帯に行動開始しました。
無雪期のセオリー通り、コルに飛び出す右俣を遡行。

しっかり水の流れる北鎌沢右俣

それにしても、前日からわかっていたこととは言え北鎌沢の水が尽きる気配がありません。最初から最後まで普通の沢遡行と同じくらいの水量が流れている様に感じました。
過去の記録を検索していると、伏流している箇所があることや、途中で水が枯れる様な記述も散見されますが、前々日にも雨が降っていた今回は例外だった様子。とは言え、ぬめったりはしていなかったので遡行難度はそれほど高くなかった様に思います。日頃から沢遡行をしていたことがこんなところで生きるとは…。

遡行中の癒し、お花畑

沢の両岸には、ニッコウキスゲをはじめとする白や黄色の高山植物が咲き乱れ、朝から登り続けている私たちの心を癒してくれました。

それにしても、この水量だと前日にコルまで詰めあげたはずの学生3人はもっとびしょ濡れになったに違いありません。あれだけの荷物を背負ってこの沢を難なく登るとは、流石の体力だと終始関心しきりでした。
そうこうしている内に最後の詰めが近づいてきます。

もうすぐ沢の詰めに突入

この枯れそうな滝の上の詰めが、北鎌沢の中では一番の核心だったのではないかと思います。
地形図上は綺麗な沢型から崖表記となりコルへと詰めあげる部分です。
沢筋とニッコウキスゲに導かれるまま右方向へ詰め続けると、そこに待っていたのは草付きと岩壁のミックス。
後からわかったことですが、途中から少し左寄りに詰めていき踏み跡を見つけるのが正しいようで、草付きをなんとか攻略した私たちは、コルの北東側にある数メートル高い位置に飛び出してしまったのでした。それでも同じようなミスをした先人は何人もいるようで、詰め上げた稜線からコルへ下る踏み跡が明瞭についていたのには少し笑ってしまいました。

07:40 北鎌のコル

北鎌のコル付近に設置されたレリーフ

途中まで順調な進みでしたが、草付きに苦戦している間に行動開始から3時間が経過してしまっていたようです。
その後北鎌のコルから独標取付きまでは、ただひたすら明瞭な踏み跡を登り続けます。

右手は硫黄尾根と裏銀座方面の展望良し

尾根の右手側は、燃えるように赤い硫黄尾根と美しい緑の西鎌尾根から裏銀座の展望がよく飽きることはないものの、これに気を取られて撮影などしていると瞬く間に時間を取られてしまうので注意です。

09:35 天狗腰掛け辺りから独標を眺める

独標の全貌

この時私たちはまだ気付いていませんでしたが、この写真でも既に独標のトラバースラインがはっきりと見て取れます。

10:03 独標トラバースの取り付き

独標トラバースの目印の固定ロープ

いくつもの記録で見飽きるほど見た独標トラバースの固定ロープ。
様々な記録で「独標が核心!」と書かれているのでどんな困難が待ち受けているのかと思いましたが、このトラバース自体はそれほど難しいものでもありませんでした。問題はそのあとのルート取りにあったのですが、私たちはこの時点ではまだ気付いていません。

トラバースラインの明瞭な踏み跡

トラバースラインは近付くと非常にわかりやすく、遠くから見たとき何故わからなかったのかと思うほど。

10:25 独標トラバース中の小チムニー

トラバース終盤の小チムニー-ウエさん撮影

写真の残置スリングのかかったチムニー状の岩場を超えた後、草付きの壁へ取り付くと独標の尾根上に出られるらしいのですが、私たちには引き続き明瞭に存在を主張してくる巻道しか目に入らず、トラバースを続行。
この小チムニーを登る際、ザックが重くて登れそうになかったので荷揚げしてもらいましたが、この時に私のザック重すぎる問題が発覚。スミマセンデシタ。

10:56 トラバース終了直後、GPSと地形図を睨むウエさん

位置確認中

この後、小さなピークを都度巻きながら穂先の取り付きを目指します。
しかし、この巻き道が後々私たちに悲劇をもたらすこととなる…。

美しい稜線-ウエさん撮影

独標を過ぎてからは、終始このような稜線風景。まさに「北鎌尾根」といったような山容です。

ここからP15の尾根に乗るまでの詳しい写真を誰も撮っていないことからもわかりますが、この先は主張の激しすぎる巻道に惑わされては尾根に復帰し、というようなことを2、3回ほど行った為に無駄な体力と時間を消耗してしまいました。
巻道の多くは大きなピークの右側に付いており、入口付近は踏み跡が非常に明瞭。お花畑も美しく、ここから行くのが楽でいいよ!と登山者を誘い込みます。しかし、この巻きたい欲に惑わされず、稜線上を行くように心がけることが、北鎌尾根を安全かつ気分良く楽しむ為の秘訣だと思います。
巻きすぎた時に、最初に気付いて復帰経路を見つけ出すのはいつもリーダーのウエさんで、自分の読図能力やルーファイ経験値の低さを改めて実感させられました。

14:57 P15を過ぎた辺り

霧がかかり始める穂先

この辺りから穂先が時たま霧の中に隠れるようになり、いよいよ天候的にもタイムリミットが近づいていることを知らされます。できれば視界明瞭のまま穂先に取り付きたかったので、少し気持ちが焦り始めます。

諸君頑張れ

14:58、「諸君頑張れ」と記されているレリーフを発見し、いよいよ佳境か?などとぬか喜びをした私たちでしたが、ここから穂先の取り付きまでも意外と遠かった。当初の予定だと14時半か15時頃には山頂に立っているつもりだったので、コースタイム的には大幅に遅れていることになります。

15:25 北鎌平付近のビバーク適地
ビバーク適地の砂地の西面にはレンガのように石が積まれていて、風からテントやツエルトを守れる仕様になっていました。

ビバーク地から大槍を見上げる-つかみさん撮影

この登り返しは今見ると直登すべきだったと思えますが、その時は崩れそうなスタンスや少し急な傾斜から正面は無いと判断し、左手に付いた踏み跡から側面へアプローチしガレた左側面をよじ登る判断をしました。
結局浮石が多かった事には違いなかったので、もしかしたら正面を直登していた方が早かったかもしれません…。

15:50 北鎌平付近

横浜蝸牛山岳会慰霊レリーフ-ウエさん撮影

横浜蝸牛山岳会の慰霊レリーフ。先ほどの登り返しのすぐ後だったと思います。
後から調べると、このレリーフの設置箇所付近が北鎌平の入口であるらしいことが判明しました。

16:30 穂先取り付き

霧で先が見えない大槍の登り

身体的な疲れと神経を使う浮石に時間を取られて、穂先に取り付けたのは16:30近くでした。ここからが正念場。

チムニー手前の偽チムニー-ウエさん撮影

16:43「実工 TAC」と書かれた錆びた看板があり、その奥の尖塔の間にもチムニーらしきものがありますが、それはおそらく偽チムニー、騙しチムニーである、ということを声高に主張したい。登らなくても右から巻けたのに、例のチムニーかと思って登ってしまいました。完全なる登り損です。

16:58 山頂下のチムニー

例のチムニー

写真右側の亀裂が例のチムニー。もっと近づくと、大体人1人くらいがすっぽり収まっても少し余裕があるくらいのチムニーだとわかります。
ここを直登する方針でいくと少し時間がかかるのは重々承知でしたが、ここを登らないで「北鎌登った」は何となく反則な気がしたので、全会一致で直登することとなりました。
しかし不思議なもので、このチムニーを登ってから槍の肩に降りるその時まで、今まで疲れで悲鳴を上げていた体からありとあらゆる疲れが吹き飛んでしまい、アドレナリンというものの効果をひしひしと感じました。

17:10 山頂
チムニーを突破すると、頂上の祠がはっきりと見えるようになります。
そして何とこの霧の中、頂上に登山者が!
何となく嬉しくなってルーファイが適当になってきてしまいますが、最後は格好良く祠の裏から飛び出たい!そんな気持ちを込めて、祠の真後ろにある少し急な壁を最後の力を振り絞って登攀しました。

山頂記念撮影-つかみさんの写真フォルダから拝借

山頂では、私たちの登頂を見守っていた登山者の方々が親切にも撮影役を買って出てくれた上、一緒に登頂を喜んでくれました。北鎌から登頂しても不審に思われるだけだった、という話も聞くので不安でしたが、違うパーティなのにここまで祝ってくださる方々が居るとは、本当に運の良いタイミングで登頂できたと思います。

17:41 槍ヶ岳肩の小屋
山頂で少しの撮影タイムを取ってからそそくさと下山。
流石にもう肩の小屋の夕食には有り付けないだろうし、こんな時間にテント場の受付をする危険登山者として怒られるかなぁ…と思っていましたが、とても心優しい小屋のスタッフさんが受け付けてくださり、特別に夕食提供をしてもらえることに。何ということでしょう。今夜はα米とフリーズドライだと絶望していただけに、白米・味噌汁・ハンバーグ・生ビールという下界のような夕食にひどい安堵感を覚え、アドレナリンが抑えつけていた疲れがどっと出てきてしまいました。本当にありがとうございました。今度は安全な時間に再訪します。

20:00 就寝
夕飯で飲みきれなかったビールを片手に、余ったおつまみで短い晩酌をしてからこの日は20時頃に就寝しました。

7/22
この日は上高地へ下山するだけ。
雨の中暑苦しい雨具を着て発狂寸前の私が一人で騒いでいたこと以外は、何ら問題なく下山できました。
この下山でもう一つの課題、精神力を鍛えること(私限定)、が浮かび上がったのは言うまでもないです。
徳沢でソフトクリームとチャーハンの補給をしたりしながら、14時半前には上高地へ下山、無事に帰途へ着きました。

まとめ
クラシックルートの登竜門的存在、北鎌尾根を踏破することができたのは、私をこの山行に誘ってくださったウエさん・つかみさんの存在があったこと、そして今までバリエーションルートを経験させてくださった会の先輩方のおかげです。
尾根道に関しては全くのド素人でルーファイはリーダーに頼りきりであったことや、装備の取捨選択ができておらずつかみさんとウエさんの体力に頼ってしまったことなど、多くの反省点が見つかった山行でした。
北鎌尾根自体は浮石やザレが多く、こういったことを何度も経験している人でなければ精神力の消耗が激しいと思うので、そう何回も来ようとは思えませんでしたが、悔しい思いもいくつかしたので、再訪することがあればもっとスマートに攻略したいな、という目標が芽生えました。
何にせよ、稀有な体験をさせてくれた槍ヶ岳という山に感謝!また五体満足で相見えられることを願います。

あず

コースタイム
7/20

06:00上高地-10:45大曲り-12:05水俣乗越-14:50北鎌沢出合
7/21
04:40出発-07:40北鎌のコル-10:03独標取り付き-15:50横浜蝸牛山岳会慰霊碑(北鎌平付近)-16:58頂上直下のチムニー-17:41槍ヶ岳肩
7/22
09:00大曲-12:00頃徳沢-14:15頃上高地バスターミナル

北岐沢〜ブナ沢

2019/7/6〜7
メンバー:こば(L)、ササジ、ウエ、ユミ、セキ、キヨ(記)

尾瀬の北岐沢・ブナ沢に行ってまいりました。

大清水小屋に車を置き、1時間半ほど林道を歩き入渓地点へ到着。

入渓点

梅雨のせいか水量が多かったようだ。

1回目のロープ(1497m地点)。ビレイするウエさんと見守るササジさん

倒木から登ろうとするコバさんと諦めたコバさん
2回目のロープ地点(1522m地点)
18mの大滝

右側から巻いて進んだ。
巻きの場所は分かりにくく、下りもセルフビレイを取りながらの下降となった。

1790m地点あたりで野営。

こばさん特製ウェルカム焼き鳥とカレーを頂いた。
写真はブレブレになってしまったので割愛。(ごめんなさいコバさん)

夜から雨が降り出し、翌朝も小雨が残る天気。

朝食はウエさんが雑炊を作ってくれた。
冷えた体に染み渡る。

7時半ごろから小雨の中遡行再開。

ガスの中、小松湿原に到着。
木道のない自然なままの湿原は初めてで感動した。

湿原から登山道へ出て、2055と2069のピークを越え、少し下降した当たりに分かりにくかったが右手にブナ沢への入渓点を発見。

入渓点は荒れていて分かりにくかった。

下降沢は初めてだったがこちらも楽しく下ることができた。

1768地点あたりで約10mの滝と遭遇。

非常に急斜面でロープは使わなかったが巻くのも大変だった。
私はここが一番の核心部だと感じた。

下降した10m滝

あとは特に苦労することもなく林道に出て山行終了。

コバさんをはじめ、みなさま、ありがとうございました!

有笠山

5/25-26 有笠山RC
メンバー:エビ、サイトー、シゲ

<さわったルート>※グレードは、『日本100岩場』参照

5/25 南国エリア
・とうりゃんせ 10c
・足を開いていけいけ 10d
・旅館有笠 10a
・白と黒 11b
・予選落ち 11a/b

 

 

 

 

 

 

 

5/26 古谷ロック、サンダンスエリア
・夢の浮橋 11a
・不思議なルート 10c
・カシン 11b
・苔の庭 10b
・友よさらば 10a
・大地讃唱 11b

小川山・瑞牆

2019/5/2〜4
メンバー:ササキ(L)、エビ、アベ、トヨ(記録)

GWに小川山・瑞牆でクライミングをしてきました。
最終日のカサメリ沢が少し混んでいましたが、それ以外のエリアはほぼ独占状態でした。

5/2 小川山

▪️父岩
小川山物語 5.9
小川山ストリート 5.9
タジヤンII 5.10a

▪️兄岩北面
マウンテン・プロショップ岳 5.12b
森の緑にかこまれて 5.11b

▪️兄岩2F
もみじ 5.10a
マガジン 5.10a

 

 

 

 

 

5/3 瑞牆

▪️十一面岩左岩稜末端壁
ペガサス1P 5.10d
調和の幻想1P 5.10a
アストロドーム 5.11a

末端壁

 

 

 

 

 

 

 

5/4 瑞牆

カサメリ沢
▪️モツランド
たぬき 5.10a
ミルクミルク 5.10c
レーザーズエッジ 5.10c/d

▪️コセロック
無名ルート 10.b(白虎 5.10c)

レーザーズエッジ